自然と暮らす まほなび
◇からくりおもちゃの仕掛けの妙味にはまり、先人に学び、超える知恵を次世代へと橋渡し
○/奈良町からくりおもちゃ館 館長 安田 真紀子さん
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2002 奈良町からくりおもちゃ館 館長 安田 真紀子さん
2002 奈良町からくりおもちゃ館 館長 安田 真紀子さん
2002 奈良町からくりおもちゃ館 館長 安田 真紀子さん
2002 奈良町からくりおもちゃ館 館長 安田 真紀子さん
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2002 奈良町からくりおもちゃ館 館長 安田 真紀子さん
2002 奈良町からくりおもちゃ館 館長 安田 真紀子さん
2002 奈良町からくりおもちゃ館 館長 安田 真紀子さん
2002 奈良町からくりおもちゃ館 館長 安田 真紀子さん
2002 奈良町からくりおもちゃ館 館長 安田 真紀子さん
2002 奈良町からくりおもちゃ館 館長 安田 真紀子さん
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 奈良町の夕景がきれいな路地の途中、江戸時代、奈良暦を作っていた陰陽師たちが住んでいたことに由来する町名・陰陽町に「奈良町からくりおもちゃ館」がある。看板がなければ、隣近所と変わらない町家の1軒だ。料亭だった松矢家の別邸(築130年)をほぼそのままに、中庭を望む和室に、復元された江戸時代のからくり玩具を2か月替わりで約20点ずつ展示、来館者は実際に手に取って遊ぶことができる体験型施設だ。

 所蔵のおもちゃは、200種に及ぶ。奈良大学の元学長・鎌田道隆氏(現名誉教授)が、ゼミの学生たちと四半世紀をかけて復元研究したものだ。より多くの人たちに見てほしいと奈良市に寄贈されたのを機に、2011年に開館、国内外の客を楽しませている。

 その館長を務めるのが、安田真紀子さん。安田さんは、香川県高松市から奈良大学文学部に入学、史学科で日本近世史を専攻する。明治・大正時代を知る祖父母のいる昔ながらの生活をしていたこともあり、近世史には関心があったとのこと。2回生のとき、ゼミで鎌田氏の下、江戸時代のからくり玩具の復元研究を学び、卒業後もそれをライフワークとし今に至っている。

 近世史の授業は古文書などの解読で進められることが多いが、江戸時代の庶民に最も親しまれた旅「お伊勢参り」の再現(全25回)など、「実験歴史学」を提唱し、学生たちと一緒に実践してきた鎌田教授。からくりおもちゃを復元していくことで、江戸時代の文化の理解をと、学生たちと共同研究の形を取った。
「もちあそぶ」から「おもちゃ」と呼ばれるようになった玩具、江戸初期以前は、各家庭で親が子のために作った人形などはあったが、からくり仕掛けのものはなく、世の中が安定してきた江戸時代中頃から作られ売られるようになった。

 それらには図面がなく、口伝のものがほとんど。浮世絵からわかるのはフォルムや色使いだけ、随筆や日記にある大きさや遊び方・動かし方を読み解き、断片的な情報を集めて作っては作り直しの繰り返しだったという。

 取材中にも来館者があり、スタッフの丁寧な説明を聞いては、次々とおもちゃに触れている。創意工夫の詰まった手作りおもちゃに子どもも大人も感嘆の声を上げ、ため息をつきながら、ユニークな影絵に見入り、なかなか解けない知恵の輪やボードゲーム(十六むさし)などに夢中になっていた。

 近年は海外観光客の来館が増え、そのほとんどが日本人の知力と丁寧な作業に舌を巻いていくそうだ。案内は、NPO法人からくりおもちゃ塾奈良町のスタッフが交替で平日2人、祝祭日4人体制、海外客のために英語でもガイドする。子ども好き・人好きなメンバーぞろいだ。

 おもちゃの材料は、木、竹、和紙、たこ糸、松脂など身の周りにある自然素材。「竹のしなりをバネ代わりに利用し、木の種類による使い分け、”適材適所“の特徴を知りアイデアを駆使した上の緻密で丁寧なものづくりをしています。先人の知恵と手間隙を惜しまない職人気質には目を見張ります。今の日本は技術王国と言われますが、ルーツはそこにあるのでは。現代の人も、それをうかがい知った上でコンピュータゲームなどに興じてほしいものですね」と館長。
2002 奈良町からくりおもちゃ館 館長 安田 真紀子さん
奈良町からくりおもちゃ館 館長 安田 真紀子さん/YASUDA MAKIKO
1966年、高松市生まれ。奈良大学文学部史学科で日本近世史を専攻。ゼミで同大学元学長鎌田道隆氏の指導を受け、以来25年間にわたり、江戸時代のからくり玩具の復元研究に携わる。同大学の非常勤講師として近世資料の調査・解読方法などを指導。奈良町からくりおもちゃ館館長。
奈良町からくりおもちゃ館
TEL:0742-26-5656
(NPO法人からくりおもちゃ塾奈良町)
住所:奈良市陰陽町7
営業:9:00〜17:00
休み:水曜(祝日の場合は翌平日)、12/29〜1/3
料金:無料 P:駐輪場のみ
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/印傳工房 南都 代表 南浦 太市郎さん(現代の名工/H28)
/和紅茶専門店「大仏汽茶」運営 Artsplaza(アーツプラザ株式会社) 古屋 研一郎さん
/奈良町からくりおもちゃ館 館長 安田 真紀子さん
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/奈良交通株式会社 自動車事業本部 乗合自動車部 運行受託グループ 統括指導員上條 正幸さん(ユンケル上條)
/地域おこし協力隊 下西 勇輝さん
/きりかぶの里 代表 山崎 美重子さん
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/散華美術館 館長 原田 千賀子さん
/金井畜産 代表 金井啓作さん
/大和高原文化の会 会長 浦久保 昌宣さん
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/ふくもと畳店 4代目 福本 亮さん
/山野草の里づくりの会 村上 秀夫さん
/ならまちの引き売り 染井 大さん
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/カフェ ねころん 経営 前川郁子さん
/子どもの自然の遊び場 彩雲ひろば 主宰 新井博子さん
/蔵じまいの危機から再生、 “大和の酒”造りに挑む7代目
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/農家民宿 ほったらかし家 ボランティア団体「しもまる」会員 西岡千種さん
/自給倶楽部「華坊主の里」 沢井啓祐さん 三家昌興さん 松本陽一さん
/自然派農場しもかわ 主宰 下川 麻紀さん
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/ドールハウス・ミニチュア作家 シック・スカート(植田 定信)さん
/竹アーティスト/「竹の國」代表 三橋 玄さん
/ふくさきわう代表 的場ふくさん
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/奈良民俗文化研究所 代表 鹿谷勲さん
/通訳・翻訳・ライター 川上村地域おこし協力隊員 エリック・マタレーゼさん
/NPO法人無形文化継承機構 福住S・ジョブズ・スクール理事長 前嶋文典さん
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/とようけのもり 女将 野田 知江さん
/歴史研究家 長田光男さん
/NPO法人 メディアネット宇陀 副理事長 稗田 睦子さん
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/高山茶筌 翠竹園 伝統工芸士 稲田 有節 さん
/井上 加代 さん
合同会社 ほうせき箱 代表/平井 宗助 さん
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農業家/松浦 猛さん
古代日本茜染研究所/宮崎 明子 さん
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切り絵作家/石賀 直之 さん
河内・江州音頭倶楽部 奈良躍遊会/高岡 伸和 さん
奈良・人と自然の会/森 英雄 さん
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めだか街道/枡田 秀美 さん
映像作家/保山 耕一 さん
奈良県立医科大学 名誉教授/大𥔎 茂芳 さん
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TANTANAKUY 井上工房/井上 暁 さん
竹細工職人/浦嶋 正幸 さん
有限会社津田瑞苑/津田 和佳 さん&祥乃 さん
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曽爾村役場企画課 曽爾村農林業公社事務局/髙松 和弘 さん
農家のお米屋おおの/大野 收一郎 さん
人形作家/岡本 道康 さん
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相楽木綿(さがなかもめん)伝承館代表/福岡 佐江子 さん
前鬼宿坊 小仲坊 61代目/五鬼助 義之さん 三津子さん
川上村エコツアー推進プロジェクト<br>“山遊び塾ヨイヨイかわかみ”/竹中 雅幸 さん
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