自然と暮らす まほなび
1809 ふくさきわう代表 的場ふくさん
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1809 ふくさきわう代表 的場ふくさん
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奈良県室生。山間に広がる里山の風景が美しい。ここに新しい蜂蜜のブランド「むろうはちみつ」が誕生した。その名のとおり、室生で採れる蜂蜜を主にしたもので、的場ふくさんが代表を務める。

 六角形の瓶に66832(むろうはちみつ)とハチがデザインされ、センスのよさから贈答品にと百貨店でも扱われる。

 始まりは2014年。的場さんが室生の養蜂家・原安則さん(74)の蜂蜜に出会ったことから。「こんなにおいしい蜂蜜が室生で採れるなんて」と驚きと感動で、すぐに虜になった。

 的場さんは室生生まれの室生育ちだが、大学卒業後は大阪でデザインなどの仕事をし、7年間一人暮らしをしていた。離れてよけい室生の魅力に気づいた的場さんは、原さんの蜂蜜を世に送り出したい、室生をもっと知ってほしいとの思いで、原さんから蜂蜜を卸してもらいたいと交渉。会社に勤務しながら、休日に行われるマルシェなどに出してみたら、思った以上に好評を得た。

「自分の大好きな室生にこんなにいいものがあったと思うと、無我夢中になって気がついたら蜂蜜屋になっていました」。

 2017年に勤務先の会社を退社し、本格始動。商品開発をする上でプロデュースは重要戦略だ。ブランド価値が上がるよう、自らブランドマークやパッケージをデザイン、梅田・阪急百貨店のパンフェアに出店したのを機に、奈良ブランド品として重宝されるようになった。

 原さんの蜂蜜は、採蜜量の安定した西洋ミツバチによって作られる。1つの巣箱に3万〜4万匹、これが約40箱以上。

 花の蜜は、季節や場所によって違うし、毎年採蜜できるものもあれば何年かに1度しか咲かない花もある。室生は山間部なので、春には山桜やハゼノキ、初夏はそよごやこしあぶらといった樹木の花の蜜がよく採れる。原さんは室生からさらに足を伸ばし、平野部の斑鳩にも巣箱を置いて、れんげやヘアリーベッチの蜂蜜も採取している。大きな特徴は、原さんの蜂蜜には農薬が入っていないことだ。安全安心なものを届けたいと、的場さんが農薬・抗生物質残量検査を実施し、安全は保証済みだ。
採蜜は年に1度、4月下旬〜6月中旬に1年分を採取する。搾った蜂蜜は不純物を丁寧に取り除くと、そのまま瓶に詰める。余計なことを一切しない非加熱の蜂蜜は、風味もよく栄養も豊かだそうで、「手間暇かけた蜂蜜の味をぜひ知っていただきたいです」と的場さん。

 原さんもミツバチについて語りだすと止まらない。働きバチは役割分担していて、育児係、掃除係、蜂蜜を作る係、門番、蜜を集める係など、一生で役割が変わっていく。働くのはすべてメスでオスは交尾以外何もしないとか。また、1匹のミツバチが一生で作ることのできる蜜の量はたったティースプーン1杯。

「花の蜜は水分量が多いので、巣の中でミツバチが羽を震わせて風を送り、水分を飛ばして糖度を上げ、蜂蜜を作るんです。また巣の中が暑過ぎるときも、羽で風を送り温度調節します。健気でしょう」と、原さんの熱弁は続く。

 的場さんも販売には自ら出向いて自分の口でミツバチと蜂蜜について語る。「対面販売の方がお客さんの声が直接聞けるし欲しいものを教えてくれる」とのことで、ナッツの蜂蜜漬もお客の要望に応え、現在、発売に向けて商品開発中だ。  心配なことは、ミツバチが温暖化や、地域によっては農薬の影響で減っていることだ。ミツバチは蜂蜜の採取だけでなく、果実を実らせるための受粉という、とても大切な役割を果たしている。

「ミツバチがいなくなると農作物の受粉の約3分の1をミツバチに頼っている人間は困ってしまいます。環境のことも含めて愛するミツバチのことを発信し続けていきたいです」
1809 ふくさきわう代表 的場ふくさん
ふくさきわう代表 的場ふくさん/FUKU MATOBA
1973年室生市生まれ、同在住。帝塚山大学卒業後、大阪で勤務。2014年に原さんの蜂蜜に出会い、2015年に開業。2017年に勤務先を退社し、本格的にはちみつ事業に専念。
66832(むろうはちみつ)
宇陀市室生向渕781
Fax:0745-88-9502
Mail:info@66832.jp
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/酉越左官 一級左官技能士 酉越 仁さん
/印傳工房 南都 代表 南浦 太市郎さん(現代の名工/H28)
/和紅茶専門店「大仏汽茶」運営 Artsplaza(アーツプラザ株式会社) 古屋 研一郎さん
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/奈良町からくりおもちゃ館 館長 安田 真紀子さん
/奈良交通株式会社 自動車事業本部 乗合自動車部 運行受託グループ 統括指導員上條 正幸さん(ユンケル上條)
/地域おこし協力隊 下西 勇輝さん
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/きりかぶの里 代表 山崎 美重子さん
/散華美術館 館長 原田 千賀子さん
/金井畜産 代表 金井啓作さん
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/大和高原文化の会 会長 浦久保 昌宣さん
/ふくもと畳店 4代目 福本 亮さん
/山野草の里づくりの会 村上 秀夫さん
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/ならまちの引き売り 染井 大さん
/カフェ ねころん 経営 前川郁子さん
/子どもの自然の遊び場 彩雲ひろば 主宰 新井博子さん
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/蔵じまいの危機から再生、 “大和の酒”造りに挑む7代目
/農家民宿 ほったらかし家 ボランティア団体「しもまる」会員 西岡千種さん
/自給倶楽部「華坊主の里」 沢井啓祐さん 三家昌興さん 松本陽一さん
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/自然派農場しもかわ 主宰 下川 麻紀さん
/ドールハウス・ミニチュア作家 シック・スカート(植田 定信)さん
/竹アーティスト/「竹の國」代表 三橋 玄さん
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/ふくさきわう代表 的場ふくさん
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/通訳・翻訳・ライター 川上村地域おこし協力隊員 エリック・マタレーゼさん
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/とようけのもり 女将 野田 知江さん
/歴史研究家 長田光男さん
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/高山茶筌 翠竹園 伝統工芸士 稲田 有節 さん
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切り絵作家/石賀 直之 さん
河内・江州音頭倶楽部 奈良躍遊会/高岡 伸和 さん
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めだか街道/枡田 秀美 さん
映像作家/保山 耕一 さん
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TANTANAKUY 井上工房/井上 暁 さん
竹細工職人/浦嶋 正幸 さん
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有限会社津田瑞苑/津田 和佳 さん&祥乃 さん
曽爾村役場企画課 曽爾村農林業公社事務局/髙松 和弘 さん
農家のお米屋おおの/大野 收一郎 さん
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人形作家/岡本 道康 さん
相楽木綿(さがなかもめん)伝承館代表/福岡 佐江子 さん
前鬼宿坊 小仲坊 61代目/五鬼助 義之さん 三津子さん
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