自然と暮らす まほなび
◇自然の中で見つけた一瞬の美しさを 強くはかない繊細な切り絵の世界
○切り絵作家/石賀 直之 さん
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1709_切り絵作家 石賀 直之 さん
1709_切り絵作家 石賀 直之 さん
1709_切り絵作家 石賀 直之 さん
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1709_切り絵作家 石賀 直之 さん
1709_切り絵作家 石賀 直之 さん
1709_切り絵作家 石賀 直之 さん
1709_切り絵作家 石賀 直之 さん
1709_切り絵作家 石賀 直之 さん
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「彩り豊かに羽根を纏い、軽やかに羽ばたく。そんな鳥の姿に憧れを抱いていました」。それは、紙に描いたデザインを小さなアートナイフで切り出した“切り絵”。最も細いところで0.2mmという圧倒的な繊細さに誰もが驚く。作者は石賀直之さん。普段は薬剤師として働きつつ、夜は創作に没頭している。まったくの独学で独自の技法を磨き、2013年に初めて作品を発表した山梨県の国際切り絵コンクールで入選し、2016年の関西扇面芸術展では奈良県知事賞を受賞するなど高い評価を受けている。
石賀さんは奈良市で生まれ育つ。幼少の頃、一緒に過ごす時間が長かった祖父は、鉄道会社に勤務する傍ら仏師として活躍し、94歳となった現在も彫刻を続ける石賀悟山氏。「祖父も僕も植物や野鳥観察が好きで、いつも一緒に過ごしていました。舞い散る木の葉、水から飛び立つ一羽の鳥、その一瞬一瞬に美しさを覚えた、ぜいたくな時間でした」。石賀さんの描く世界の原点はここにある。
誰に勧められる訳でもなく、3歳からハサミを持ち、紙を切っていた。小学生の頃に初めてアートナイフに触れ、遊びの延長で、描いた絵に沿って細く切ることが楽しくて夢中になっていった。高校では油絵を、20代では仏像に金の装飾を施す截金をするなど、仕事を持ちつつも自分の可能性を広く探していった。「すべては切り絵に繋がっていました。僕の表現方法はやっぱり切り絵なんだ」。石賀さんは切り絵に集中することに決めた。
テーマは花鳥風月。机の上にコピー用紙が用意され、シャープペンシルが紙の上をなめらかに滑る。「デザインはあまり考えません。考えれば線に迷いが出てしまうから」。幼少の頃の記憶を思いつくまま描いていく。1本、また1本と書かれた線に無駄はなく、消しゴムは一切使わない。たとえ崩れた円を描いたとしても、そこから広がる線があるから。「どんな線もすべてが偽りのない自分自身です」
こうして完成した石賀さんの作品にはサプライズがある。例えば『The world of BIRDs ―with peace―』。一見すると鳳凰が羽ばたく世界地図。だが細部のあちらこちらにフクロウ、白鳥や蝶が描かれ、国境のない世界を飛び交っているようだ。「ここに鳥がいますねって人から教えてもらうこともあるんですよ」
数年前からは額装を工夫し、展示するときに少し絵を浮かせて影ができるようにした。朝日や夕日に照らされたとき、光の強さや射す角度、見る人のその時の心によっても見え方が変わるように。「これも僕が子どもの頃に自然の中で見つけた楽しみの1つです」と、石賀さんは切り絵をふと持ち上げ影を作って見せてくれた。
現在は展覧会に参加し、ワークショップを積極的に開催している。「人と会って生の声を聞く大切な機会です。ワークショップでは同じデザインを切ってもらうのですが、面白いことに仕上がりは十人十色」。こうした人との出会いからも新たな発想が生まれ、陶器や照明とのコラボ、切り絵を使ったアクセサリーも制作している。日々変わりゆく季節のように、石賀さんの切り絵の世界はさらに、深まり広がっていく。
2017年9月
1709_切り絵作家 石賀 直之 さん
切り絵作家/石賀 直之 さん
NAOYUKI ISHIGA
1984年、奈良市生まれ。大阪薬科大学卒業。薬剤師として調剤薬局に勤務しながら、本格的に切り絵による創作活動をスタート。Heart Art ㏌ Fukuoka 新感覚展最優秀賞受賞、関西扇面芸術展奈良県知事賞受賞。国内外の展覧会に参加し、ワークショップを開催している。
●切り絵 ワークショップ開催(毎月開催)
※日時はHPやfacebookでお知らせ
奈良市押熊町の自宅アトリエにて開催
3,500円(材料費込み、コーヒー付き)
http://www.naoyuki-ishiga.com/
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/酉越左官 一級左官技能士 酉越 仁さん
/印傳工房 南都 代表 南浦 太市郎さん(現代の名工/H28)
/和紅茶専門店「大仏汽茶」運営 Artsplaza(アーツプラザ株式会社) 古屋 研一郎さん
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/奈良町からくりおもちゃ館 館長 安田 真紀子さん
/奈良交通株式会社 自動車事業本部 乗合自動車部 運行受託グループ 統括指導員上條 正幸さん(ユンケル上條)
/地域おこし協力隊 下西 勇輝さん
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/きりかぶの里 代表 山崎 美重子さん
/散華美術館 館長 原田 千賀子さん
/金井畜産 代表 金井啓作さん
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/大和高原文化の会 会長 浦久保 昌宣さん
/ふくもと畳店 4代目 福本 亮さん
/山野草の里づくりの会 村上 秀夫さん
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/ならまちの引き売り 染井 大さん
/カフェ ねころん 経営 前川郁子さん
/子どもの自然の遊び場 彩雲ひろば 主宰 新井博子さん
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/蔵じまいの危機から再生、 “大和の酒”造りに挑む7代目
/農家民宿 ほったらかし家 ボランティア団体「しもまる」会員 西岡千種さん
/自給倶楽部「華坊主の里」 沢井啓祐さん 三家昌興さん 松本陽一さん
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/自然派農場しもかわ 主宰 下川 麻紀さん
/ドールハウス・ミニチュア作家 シック・スカート(植田 定信)さん
/竹アーティスト/「竹の國」代表 三橋 玄さん
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/ふくさきわう代表 的場ふくさん
/奈良民俗文化研究所 代表 鹿谷勲さん
/通訳・翻訳・ライター 川上村地域おこし協力隊員 エリック・マタレーゼさん
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/NPO法人無形文化継承機構 福住S・ジョブズ・スクール理事長 前嶋文典さん
/とようけのもり 女将 野田 知江さん
/歴史研究家 長田光男さん
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/NPO法人 メディアネット宇陀 副理事長 稗田 睦子さん
/高山茶筌 翠竹園 伝統工芸士 稲田 有節 さん
/井上 加代 さん
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合同会社 ほうせき箱 代表/平井 宗助 さん
農業家/松浦 猛さん
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古代日本茜染研究所/宮崎 明子 さん
切り絵作家/石賀 直之 さん
河内・江州音頭倶楽部 奈良躍遊会/高岡 伸和 さん
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奈良・人と自然の会/森 英雄 さん
めだか街道/枡田 秀美 さん
映像作家/保山 耕一 さん
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奈良県立医科大学 名誉教授/大𥔎 茂芳 さん
TANTANAKUY 井上工房/井上 暁 さん
竹細工職人/浦嶋 正幸 さん
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有限会社津田瑞苑/津田 和佳 さん&祥乃 さん
曽爾村役場企画課 曽爾村農林業公社事務局/髙松 和弘 さん
農家のお米屋おおの/大野 收一郎 さん
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人形作家/岡本 道康 さん
相楽木綿(さがなかもめん)伝承館代表/福岡 佐江子 さん
前鬼宿坊 小仲坊 61代目/五鬼助 義之さん 三津子さん
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