自然と暮らす まほなび
◇吉野のオフシーズンもオンにしようと、
四季を通して毎日、蕎麦を打っています
○矢的庵/大矢 貴司 さん
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1606 吉野町/大矢 貴司 さん
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1606 吉野町/大矢 貴司 さん
1606 吉野町/大矢 貴司 さん
1606 吉野町/大矢 貴司 さん
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吉野山蔵王堂から馬の背(吉野山の形状から付いた呼び名)を進み、勝手神社の二股を右手の急坂へ。息を切らせて上り、喜蔵院、櫻本坊を過ぎたところに石臼挽き八ヶ岳産蕎麦を吉野の名水で打つ大矢貴司さんの「矢的庵」がある。
更に坂を上ったところで生まれた大矢さん、幼稚園から高校まで吉野町内の学校に通い、卒業後大阪の建設関係の会社に就職。住み込みで2年働きつつも、自分の本当にやりたい仕事なのか自問自答の日々が続いた。退職して親元に帰り、川魚料理屋の準備で古民家を自ら改装中の先輩を訪ねた。「こんな店をやってみたい」という思いがむくむくと頭をもたげた。
しかし自分が売れるものは何だろう?好きなものは麺類。「蕎麦だ!」。吉野山は観光地なのに蕎麦の専門店がない。外に出たから気づいた吉野の水のおいしさもあった。その水で打つ蕎麦なら…。と、蕎麦屋をやろうと決意。
だが、蕎麦のことは何も知らない。まずは、おいしいと言われる蕎麦を食べ歩いた。軽バンに寝袋を積み、三重、愛知、岐阜、新潟と北上し、北海道も一周した。そして行き着いたのが信州戸隠の仁王門屋。食べたその日に再訪するが主人には会ってもらえず、翌日やっと思いを伝えると「皿洗いからだぞ」と弟子入りを許される。以来5年半、蕎麦打ちから商売のハウツーまで仕込んでもらった。「実に懐の深い師匠です」
修業を終え吉野に戻り、5年間、飲食店で蕎麦に携わった後、くだんの先輩の古民家を借りられることになった。築120〜130年、床などを吉野材で張った吉野建の家。「“吉野”と言えるものを発信していかなきゃ」と思った。「八ヶ岳のソバを吉野の水で吉野の僕が打つ」。吉野は桜の名所として春の活気はすごい、新緑の夏や紅葉の秋もそれなりだが、冬はやはり厳しく開店休業の店も多い。だが大矢さんは、よほどの支障がない限り冬も店を開ける。
毎日やっていると、真冬でも吉野山にやってくる人がいることに気付いたとか。「吉野山の魅力は桜だけじゃなく春夏秋冬あるんだと目を向けてもらいたい。どこの観光地でもみんな努力している。僕ら30〜40代の者が吉野の閑散期をどうにかしていかんと。次世代の子らのための課題」と、力を込める。
ソバは自分がコレと思うもの3〜4種を挽いてもらい独自ブレンド。よく熟成させまろやかで深みのある返しに、ダシは日高昆布と鰹や鯖など4種で取った関西好みのつゆを供す。天ぷらや料理の食材は吉野をはじめとする地元産のものを使う。
「6歳を頭に娘が3人。家族の生活や今後のことを考えると正直プレッシャーや不安もあります。でも、”自分が吉野路線でいいものを作り、お客さんに喜んでもらう“というところでブレなければ大丈夫」との信念で今日も蕎麦を打つ。
1606 吉野町/大矢 貴司 さん
矢的庵/大矢 貴司 さん
Takashi Oya
1981年、吉野町吉野山に生まれ、高校まで同町で学ぶ。高校卒業後、建設業に就くが信州戸隠で蕎麦打ち修業後Uターン、桜井市の飲食店や高齢者施設で働いた後、2011年春から吉野山の古民家で「手打そば矢的庵」を開業。妻久美子さん、6歳、5歳、1歳の娘、両親と暮らす。
手打そば 矢的庵
www.yamatoan.com
TEL:090-2478-5834
吉野郡吉野町吉野山2296
11:00〜17:00
(季節により変更/なくなり次第終了)
※夜は予約で営業
不定休
●全国発送あり
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/酉越左官 一級左官技能士 酉越 仁さん
/印傳工房 南都 代表 南浦 太市郎さん(現代の名工/H28)
/和紅茶専門店「大仏汽茶」運営 Artsplaza(アーツプラザ株式会社) 古屋 研一郎さん
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/奈良町からくりおもちゃ館 館長 安田 真紀子さん
/奈良交通株式会社 自動車事業本部 乗合自動車部 運行受託グループ 統括指導員上條 正幸さん(ユンケル上條)
/地域おこし協力隊 下西 勇輝さん
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/きりかぶの里 代表 山崎 美重子さん
/散華美術館 館長 原田 千賀子さん
/金井畜産 代表 金井啓作さん
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/大和高原文化の会 会長 浦久保 昌宣さん
/ふくもと畳店 4代目 福本 亮さん
/山野草の里づくりの会 村上 秀夫さん
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/ならまちの引き売り 染井 大さん
/カフェ ねころん 経営 前川郁子さん
/子どもの自然の遊び場 彩雲ひろば 主宰 新井博子さん
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/蔵じまいの危機から再生、 “大和の酒”造りに挑む7代目
/農家民宿 ほったらかし家 ボランティア団体「しもまる」会員 西岡千種さん
/自給倶楽部「華坊主の里」 沢井啓祐さん 三家昌興さん 松本陽一さん
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/自然派農場しもかわ 主宰 下川 麻紀さん
/ドールハウス・ミニチュア作家 シック・スカート(植田 定信)さん
/竹アーティスト/「竹の國」代表 三橋 玄さん
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/ふくさきわう代表 的場ふくさん
/奈良民俗文化研究所 代表 鹿谷勲さん
/通訳・翻訳・ライター 川上村地域おこし協力隊員 エリック・マタレーゼさん
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/NPO法人無形文化継承機構 福住S・ジョブズ・スクール理事長 前嶋文典さん
/とようけのもり 女将 野田 知江さん
/歴史研究家 長田光男さん
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/NPO法人 メディアネット宇陀 副理事長 稗田 睦子さん
/高山茶筌 翠竹園 伝統工芸士 稲田 有節 さん
/井上 加代 さん
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合同会社 ほうせき箱 代表/平井 宗助 さん
農業家/松浦 猛さん
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古代日本茜染研究所/宮崎 明子 さん
切り絵作家/石賀 直之 さん
河内・江州音頭倶楽部 奈良躍遊会/高岡 伸和 さん
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奈良・人と自然の会/森 英雄 さん
めだか街道/枡田 秀美 さん
映像作家/保山 耕一 さん
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奈良県立医科大学 名誉教授/大𥔎 茂芳 さん
TANTANAKUY 井上工房/井上 暁 さん
竹細工職人/浦嶋 正幸 さん
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有限会社津田瑞苑/津田 和佳 さん&祥乃 さん
曽爾村役場企画課 曽爾村農林業公社事務局/髙松 和弘 さん
農家のお米屋おおの/大野 收一郎 さん
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人形作家/岡本 道康 さん
相楽木綿(さがなかもめん)伝承館代表/福岡 佐江子 さん
前鬼宿坊 小仲坊 61代目/五鬼助 義之さん 三津子さん
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