自然と暮らす まほなび
◇不便さに勝る魅力を持つ超過疎の村で、
仕事と子育てを楽しむ
○民宿タッサン/北岡 悠揮 さん 由妃 さん
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1605 上北山村/北岡 悠揮 さん 由妃 さん
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1605 上北山村/北岡 悠揮 さん 由妃 さん
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東に大台ヶ原、西に世界遺産大峯奥駈道を有する大峯山脈。村の97%を占める山々に挟まれ、中央を南北に流れる北山川沿いに集落を成すのが上北山村だ。大自然と平氏・南朝ゆかりの歴史に育まれた村だが現在は、過疎化の拍車に悩む村でもある。
そんな村の中心地とも言える河合の役場すぐ南、国道169号線沿いに鮮やかな黄壁の民宿タッサンがある。経営するのは、2歳男児の子育て真っ最中の北岡悠揮さん・由妃さん夫婦だ。
タッサンは、この地で50年、由妃さんの祖母フサさんによって、山仕事や釣り・観光の客を迎えてきた。ところが近年、道路が整備されたのはいいが日帰り客が増加、宿泊客は減り、フサさんも高齢となり体調を崩してしまった。周りの民宿も高齢化で廃業するところが増えてきたなか、タッサンの存続も岐路に。
「私が子どもの頃からずっとあったおばあちゃんの民宿。潰すのはもったいない」と由妃さんが継ぐことに。結婚2年目、接骨院勤務の夫・悠揮さん、1歳の龍ノ助君と共に大阪で暮らしていた由妃さん。実は、大学のゼミでは地域活性化事業について学んでいた。
「自分たちが継いで、過疎に悩む村を元気にできないかと思いました」。独立開業を目指す悠揮さんも賛同、2015年4月にUターン。「うれしいて泣きました。毎年来てくれるお得意さんもあるで」とフサおばあちゃん(75歳)。タッサンは、フサさんが辰年だから付けた名称だが、孫も辰年。世代交代で若返ったタッサンは、おばあちゃんが築いたアットホームさと信用に、村おこしの原動力となる付加価値を付けていこうと計画中だ。
たとえば、畑を借りて野菜等を育て、宿で出す料理に使い、客に収穫もしてもらう。村で捕獲された猪や鹿の鍋や焼肉など宿の名物メニューを、バーベキューサイトで自炊してもらう。そして星空観察や蛍狩りなど体験型民宿もできたらと。ほか、オリジナル観光マップも思案中。
由妃さんが中学の頃まで1千人はいた人口は半減、小中学校が統合され、小学校は廃校に。村で3人の小学生が今春からは1人、保育園児は龍ノ助くんを入れて5人。厳しい状況だ。が、「自然の中でのびのびと育てられる。町では周りの人との間に距離感があったが、ここでは周りの人が家族のように接してくれるので、安心。子どももコミュニケーション能力が高まると思う」
「不便さや不安よりいいこと(自然)のほうが多い。家のすぐ前で川遊びもできる。冬は和佐又山でソリやスキーも」と悠揮さんが言えば、「そう。買い物も大抵のものは翌日配送のネットショッピングで間に合うし、お店がないから外食や出来合いを利用せず、何でも手作り」と。
役場職員も混じる飲み友達の間でも「どうやったら村を元気にできるか」と話し合う回数が増えた。まだ具体化には至らないが、少ない人口の中で本気で前に踏み出そうとする仲間がいることに、勇気をもらう。
昼間は山や川に遊び、日が落ちれば清流の水音をBGMに満天の星を数える…、上北山のダイナミックな自然の魅力は滞在してこそ、満喫できる。
1605 上北山村/北岡 悠揮 さん 由妃 さん
民宿タッサン/北岡 悠揮 さん 由妃 さん
Yuuki & Yuki Kitaoka
上北山村在住。悠揮さんは1989年天理市生まれ。由妃さんは1988年上北山村生まれ。高校から村を出て、大学のゼミで地域活性化事業について学び、その分野で就職。悠揮さんと結婚、2015年4月から実家の民宿タッサンを継ぐ。悠揮さんはタッサン内に接骨院を開業。
【民宿タッサン】
TEL:07468-2-0171
吉野郡上北山村河合666-7
和室6室 チェックイン15:00〜
チェックアウト〜10:00
1泊2食 7,000円
素泊まり 3,000円

【上北山接骨院(民宿タッサン内)】
TEL:07468-2-0135
受付/8:30〜12:00、13:00〜20:00
※午後は完全予約制
休/日曜・祝日
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/酉越左官 一級左官技能士 酉越 仁さん
/印傳工房 南都 代表 南浦 太市郎さん(現代の名工/H28)
/和紅茶専門店「大仏汽茶」運営 Artsplaza(アーツプラザ株式会社) 古屋 研一郎さん
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/奈良町からくりおもちゃ館 館長 安田 真紀子さん
/奈良交通株式会社 自動車事業本部 乗合自動車部 運行受託グループ 統括指導員上條 正幸さん(ユンケル上條)
/地域おこし協力隊 下西 勇輝さん
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/きりかぶの里 代表 山崎 美重子さん
/散華美術館 館長 原田 千賀子さん
/金井畜産 代表 金井啓作さん
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/大和高原文化の会 会長 浦久保 昌宣さん
/ふくもと畳店 4代目 福本 亮さん
/山野草の里づくりの会 村上 秀夫さん
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/ならまちの引き売り 染井 大さん
/カフェ ねころん 経営 前川郁子さん
/子どもの自然の遊び場 彩雲ひろば 主宰 新井博子さん
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/蔵じまいの危機から再生、 “大和の酒”造りに挑む7代目
/農家民宿 ほったらかし家 ボランティア団体「しもまる」会員 西岡千種さん
/自給倶楽部「華坊主の里」 沢井啓祐さん 三家昌興さん 松本陽一さん
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/自然派農場しもかわ 主宰 下川 麻紀さん
/ドールハウス・ミニチュア作家 シック・スカート(植田 定信)さん
/竹アーティスト/「竹の國」代表 三橋 玄さん
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/ふくさきわう代表 的場ふくさん
/奈良民俗文化研究所 代表 鹿谷勲さん
/通訳・翻訳・ライター 川上村地域おこし協力隊員 エリック・マタレーゼさん
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/NPO法人無形文化継承機構 福住S・ジョブズ・スクール理事長 前嶋文典さん
/とようけのもり 女将 野田 知江さん
/歴史研究家 長田光男さん
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/NPO法人 メディアネット宇陀 副理事長 稗田 睦子さん
/高山茶筌 翠竹園 伝統工芸士 稲田 有節 さん
/井上 加代 さん
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合同会社 ほうせき箱 代表/平井 宗助 さん
農業家/松浦 猛さん
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古代日本茜染研究所/宮崎 明子 さん
切り絵作家/石賀 直之 さん
河内・江州音頭倶楽部 奈良躍遊会/高岡 伸和 さん
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奈良・人と自然の会/森 英雄 さん
めだか街道/枡田 秀美 さん
映像作家/保山 耕一 さん
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奈良県立医科大学 名誉教授/大𥔎 茂芳 さん
TANTANAKUY 井上工房/井上 暁 さん
竹細工職人/浦嶋 正幸 さん
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有限会社津田瑞苑/津田 和佳 さん&祥乃 さん
曽爾村役場企画課 曽爾村農林業公社事務局/髙松 和弘 さん
農家のお米屋おおの/大野 收一郎 さん
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人形作家/岡本 道康 さん
相楽木綿(さがなかもめん)伝承館代表/福岡 佐江子 さん
前鬼宿坊 小仲坊 61代目/五鬼助 義之さん 三津子さん
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