自然と暮らす まほなび
◇使い手とともに生み出すオーガニックコットン物語
○村上メリヤス 代表/村上 恭敏 さん
makican
1511 大和高田市/村上 恭敏 さん
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柔らかな感触と肌触りに魅了されるオーガニックコットン。3年以上化学薬剤を使わない畑で、一切の農薬や化学肥料を使わず栽培された綿花のことを指す。
オーガニック製品を生み出す大和高田の村上メリヤスは、加工や染色の際もまったく化学薬剤を使用しないこだわりで、一枚一枚丁寧に手仕事で製品にしている稀少な工場だ。直販売ゆえに、アトピーで悩む人、肌の弱い人や赤ちゃんなどにとても重宝され、全国から注文が入る。
営むのは同社社長の村上恭敏さん。中学で使われていた校舎を移築した、ノスタルジックな工場で、妻令子さんとご両親の4人で作っている。
村上メリヤスは明治初期に創業。紳士服・婦人服などのニットウエアを展開してきた。特徴は小ロット。デザインから手がけ、質のいいものを百貨店などに納入、ブランドを自らの手で作ってきた。
恭敏さんは二男だったが、小さい時から多くの縫い子さんたちがいる工場が遊び場、幼稚園の時から裁縫が大好きだった。ゆえにごく自然にこの仕事に就いた。 40歳が近づく頃、転機が訪れた。「どんどん繊維業界がしんどくなってきて、信頼して一緒にがんばってきた取引先から、この先はどうなるかわからないと言われたんです」。考えた末、家族に告げる。
「卸の仕事をやめようと思う」と。
やめて何をすればいいのか悩んだが、結局手元に残っているのは工場と材料と今まで作ってきた商品。まずはどんなものが売れるのか知ろうと、それらを持ってフリーマーケットを回り、マーケティングを開始した。次に頻繁に客が来る場所と頭をひねり、クリーニング店に交渉、店にセーターを並べてもらった。クリーニング店の次はギフト店に持ち込んだ。当たり前じゃないやり方で、どんなものがなぜ売れるのかのノウハウを知った。
長く使える質のいい商品に的を絞り、オーガニックコットンに目を向ける。次に考えたのが原材料から作ることだった。自分で棉から作ったらどれほどの価値観が生まれるんだろう、やってみたい! 思いに突き動かされて工場裏の畑で棉づくりを始めた。
収穫量は多くないので、同時にアメリカから認定のオーガニックコットンを仕入れた。商品は、こつこつやってきたマーケティング手法を駆使、客の声を集めた。「商品のサンプルを作っては東京の青山や代官山のマーケットに出店し、お客様に感想をもらう他、こんなのあったらいいのにというものを教えていただくんです。次にはそれを作ってまた持っていきます。うちの商品はそうしたニーズに応えて生まれた商品ばかりです」
発想の転換が村上さんのセオリーだ。繊維と関係のない食関係の見本市などに出て、違う業種の人たちとつながり、新たな商品開発にもつなげていった。
お客様がほしいものを安心な素材で丁寧に作る、家族4人がそれをモットーに分業で一つずつ商品にする。出来たものは直接お客様に届けるように、土・日曜はほぼ毎週、関西圏のオーガニックマルシェなどに4人で手分けして出店する。
店舗からもオーダーがあれば一つから納品。ただし大量注文は受けない。コンセプトが共感できるお店や人とつながりたいと村上さんは話す。
儲けを考えてできる仕事では決してないが、仕事の先に多くのお客様の喜びがいくつも見え、ストレスはたまらない。
「不安はありません。下る勇気を経験したから。父が教えてくれたんです。私が悩んでいる時に父が『山の頂上に立つと下るのは怖い。そのまま地下にもぐるかわからん。どれだけそこから跳ね返せるか下ったものだけが経験するんや』と」
工場裏の棉畑は特別な畑だ。この地の棉から作られるのは赤ちゃんへの贈りもの。希望する人には棉摘みをしてもらいその棉からおくるみやベビー靴をつくることもできる。
「単なる商品ではなくストーリーを提供したい。自分が携わった物たちへの愛おしさを、いろんな人につないで、伝えていきたいです」
1511 大和高田市/村上 恭敏 さん
村上メリヤス 代表/村上 恭敏 さん
Yasutoshi Murakami
1965年大和高田市生まれ。大学2年から工場に入る。37歳で工場をいったん整理し、40歳からオーガニックコットンの商品を作り始める。
【村上メリヤス】
TEL/0745-52-6270
住/大和高田市出148
訪問時は事前にお電話を。
またマルシェの出店情報は
ホームページで確認を。
www.murakami-m.com
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/酉越左官 一級左官技能士 酉越 仁さん
/印傳工房 南都 代表 南浦 太市郎さん(現代の名工/H28)
/和紅茶専門店「大仏汽茶」運営 Artsplaza(アーツプラザ株式会社) 古屋 研一郎さん
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/奈良町からくりおもちゃ館 館長 安田 真紀子さん
/奈良交通株式会社 自動車事業本部 乗合自動車部 運行受託グループ 統括指導員上條 正幸さん(ユンケル上條)
/地域おこし協力隊 下西 勇輝さん
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/きりかぶの里 代表 山崎 美重子さん
/散華美術館 館長 原田 千賀子さん
/金井畜産 代表 金井啓作さん
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/大和高原文化の会 会長 浦久保 昌宣さん
/ふくもと畳店 4代目 福本 亮さん
/山野草の里づくりの会 村上 秀夫さん
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/ならまちの引き売り 染井 大さん
/カフェ ねころん 経営 前川郁子さん
/子どもの自然の遊び場 彩雲ひろば 主宰 新井博子さん
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/蔵じまいの危機から再生、 “大和の酒”造りに挑む7代目
/農家民宿 ほったらかし家 ボランティア団体「しもまる」会員 西岡千種さん
/自給倶楽部「華坊主の里」 沢井啓祐さん 三家昌興さん 松本陽一さん
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/自然派農場しもかわ 主宰 下川 麻紀さん
/ドールハウス・ミニチュア作家 シック・スカート(植田 定信)さん
/竹アーティスト/「竹の國」代表 三橋 玄さん
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/ふくさきわう代表 的場ふくさん
/奈良民俗文化研究所 代表 鹿谷勲さん
/通訳・翻訳・ライター 川上村地域おこし協力隊員 エリック・マタレーゼさん
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/NPO法人無形文化継承機構 福住S・ジョブズ・スクール理事長 前嶋文典さん
/とようけのもり 女将 野田 知江さん
/歴史研究家 長田光男さん
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/NPO法人 メディアネット宇陀 副理事長 稗田 睦子さん
/高山茶筌 翠竹園 伝統工芸士 稲田 有節 さん
/井上 加代 さん
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合同会社 ほうせき箱 代表/平井 宗助 さん
農業家/松浦 猛さん
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古代日本茜染研究所/宮崎 明子 さん
切り絵作家/石賀 直之 さん
河内・江州音頭倶楽部 奈良躍遊会/高岡 伸和 さん
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奈良・人と自然の会/森 英雄 さん
めだか街道/枡田 秀美 さん
映像作家/保山 耕一 さん
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奈良県立医科大学 名誉教授/大𥔎 茂芳 さん
TANTANAKUY 井上工房/井上 暁 さん
竹細工職人/浦嶋 正幸 さん
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有限会社津田瑞苑/津田 和佳 さん&祥乃 さん
曽爾村役場企画課 曽爾村農林業公社事務局/髙松 和弘 さん
農家のお米屋おおの/大野 收一郎 さん
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人形作家/岡本 道康 さん
相楽木綿(さがなかもめん)伝承館代表/福岡 佐江子 さん
前鬼宿坊 小仲坊 61代目/五鬼助 義之さん 三津子さん
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