自然と暮らす まほなび
◇明日香で広がるオーガニック生活 太陽のめぐみ ビオマルシェ
○明日香ビオマルシェ 代表
たるたる自然農園 経営/樽井 一樹 さん
makican
1509 明日香村/樽井 一樹 さん
1509 明日香村/樽井 一樹 さん
1509 明日香村/樽井 一樹 さん
1509 明日香村/樽井 一樹 さん
1509 明日香村/樽井 一樹 さん
1509 明日香村/樽井 一樹 さん
1509 明日香村/樽井 一樹 さん
1509 明日香村/樽井 一樹 さん
1509 明日香村/樽井 一樹 さん
makican
赤や黄色に染まったみずみずしいミニトマト、ぎっしり並んだ粒が今にもはじけそうなトウモロコシ、白に緑、縞々と個性豊かなナス……。無農薬・無化成肥料で丁寧に育てられた野菜たちが週に一度、「明日香ビオマルシェ」に勢ぞろいする。
「たるたる自然農園」を営む樽井一樹さんが代表を務めるこのマルシェは、有機農業を実践する新規就農者9人が中心となり、2年前に始動した。樽井さんの野菜を仕入れていた村内のシェフ・高橋慎也さんに「この野菜はどこで買えるのかとお客さんに聞かれることが多いので、村の生産者でマルシェをしたらどうか」と持ちかけられたのがきっかけだ。
現在は農家、養鶏、天然酵母パン、自家焙煎珈琲などのオーガニック農産物や加工品の生産者が出店。あすか夢の楽市の駐車場にテントを張り、生産者と消費者がつながる場所として作り手の顔が見える対面販売をしている。
月1・週末開催が多い中で、「明日香ビオマルシェ」は毎週金曜の朝に開催。1週間分の食材をここで買ってもらうのが狙いだ。手間や負担が多くても最初から週1回と決めていたそうで、「意識したのは生活になじむ朝市。一過性のイベントではなく、毎日使える野菜を売ることで、もっと日常的にオーガニック野菜に親しんでほしかったんです」と樽井さん。
マルシェを始めて驚いたのは、オーガニック志向の人が「待っていました」と言わんばかりにたくさんいたということ。樽井さん自身、就農するまでは大阪のベンチャー企業で6年勤め、オーガニックとは無縁の世界にいた。在宅医療や病院の立ち上げに携わり、生と死に向き合う毎日を送っていた20代。そんな中、父親が急死。自分の生き方を考えさせられ、またドキュメンタリー映画『地球交響曲』(ガイアシンフォニー)にも感銘を受けたことで、「命の鼓動を身近に感じる生き方がしたい」と、30歳で農業の道を選んだ。
マルシェで並ぶのは、前日やその日の朝に採れた新鮮野菜で、「味が濃くておいしく、日持ちがする」「ここで買うと、子どもが喜んで野菜を食べるようになった」と、地元野菜を生かした料理を提供するシェフや、小さな子を持つ親から絶大な評価と信頼を得ている。
最近では、訪れた者同士で面白い野菜や調理法などの情報交換をしたり、マルシェで知り合った主婦らが「ビオマルコ」と名乗り、買い物後に甘樫丘で子どもに絵本を読み聞かせる「森のようちえん」を行ったりと、マルシェが社交場としてのにぎわいを見せている。
より快適に集ってもらえるよう、夏はグリーンカーテンの植え込みや「冷やしトマト」の販売、冬は石焼き芋ストーブなど、居心地のいい空間作りのアイデアを出し合うメンバーたち。技術勉強会を開催し、情報や農機共有による生産性の向上、果物の充実、年間を通じた米の販売なども課題に掲げる。さらにマルシェの延長線上として「村で農業をやりたい人が出てくるなど、マルシェがこれからの農を担う入り口につながれば」と願う。
実は開始当初、少々の悪天候で中止にしていた週もあったとか。しかし、いざ雨の中決行してみると、そこにはいつもと変わらず買いに来てくれる客の姿。「もう、やるしかない! と。使命ですね。それだけマルシェやオーガニックが人々の生活に密着できていることがうれしく、ありがたいです」
今や、売り手・買い手の垣根を越えて、なくてはならない“太陽”のような存在へと成長した「明日香ビオマルシェ」。9月に3年目を迎える太陽が、これからどんな恵みをもたらしてくれるのか、目が離せない。
1509 明日香村/樽井 一樹 さん
明日香ビオマルシェ 代表
たるたる自然農園 経営/樽井 一樹 さん
Kazuki Tarui
1977年、大阪市生まれ。ベンチャー企業でのサラリーマンを経験後、30歳で農業に転身。明日香村で「たるたる自然農園」を運営、炭素自然農法に取り組む。2013年に若手生産者グループによる「明日香ビオマルシェ」を立ち上げ、代表を務める。
【明日香ビオマルシェ】
TEL/080-482-41831
高市郡明日香村飛鳥225-2
(あすか夢の楽市 駐車場)
  毎週金曜 9:00〜12:00
出店情報はFacebookで確認を
makican
makican
/酉越左官 一級左官技能士 酉越 仁さん
/印傳工房 南都 代表 南浦 太市郎さん(現代の名工/H28)
/和紅茶専門店「大仏汽茶」運営 Artsplaza(アーツプラザ株式会社) 古屋 研一郎さん
makican
/奈良町からくりおもちゃ館 館長 安田 真紀子さん
/奈良交通株式会社 自動車事業本部 乗合自動車部 運行受託グループ 統括指導員上條 正幸さん(ユンケル上條)
/地域おこし協力隊 下西 勇輝さん
makican
/きりかぶの里 代表 山崎 美重子さん
/散華美術館 館長 原田 千賀子さん
/金井畜産 代表 金井啓作さん
makican
/大和高原文化の会 会長 浦久保 昌宣さん
/ふくもと畳店 4代目 福本 亮さん
/山野草の里づくりの会 村上 秀夫さん
makican
/ならまちの引き売り 染井 大さん
/カフェ ねころん 経営 前川郁子さん
/子どもの自然の遊び場 彩雲ひろば 主宰 新井博子さん
makican
/蔵じまいの危機から再生、 “大和の酒”造りに挑む7代目
/農家民宿 ほったらかし家 ボランティア団体「しもまる」会員 西岡千種さん
/自給倶楽部「華坊主の里」 沢井啓祐さん 三家昌興さん 松本陽一さん
makican
/自然派農場しもかわ 主宰 下川 麻紀さん
/ドールハウス・ミニチュア作家 シック・スカート(植田 定信)さん
/竹アーティスト/「竹の國」代表 三橋 玄さん
makican
/ふくさきわう代表 的場ふくさん
/奈良民俗文化研究所 代表 鹿谷勲さん
/通訳・翻訳・ライター 川上村地域おこし協力隊員 エリック・マタレーゼさん
makican
/NPO法人無形文化継承機構 福住S・ジョブズ・スクール理事長 前嶋文典さん
/とようけのもり 女将 野田 知江さん
/歴史研究家 長田光男さん
makican
/NPO法人 メディアネット宇陀 副理事長 稗田 睦子さん
/高山茶筌 翠竹園 伝統工芸士 稲田 有節 さん
/井上 加代 さん
makican
合同会社 ほうせき箱 代表/平井 宗助 さん
農業家/松浦 猛さん
makican
古代日本茜染研究所/宮崎 明子 さん
切り絵作家/石賀 直之 さん
河内・江州音頭倶楽部 奈良躍遊会/高岡 伸和 さん
makican
奈良・人と自然の会/森 英雄 さん
めだか街道/枡田 秀美 さん
映像作家/保山 耕一 さん
makican
奈良県立医科大学 名誉教授/大𥔎 茂芳 さん
TANTANAKUY 井上工房/井上 暁 さん
竹細工職人/浦嶋 正幸 さん
makican
有限会社津田瑞苑/津田 和佳 さん&祥乃 さん
曽爾村役場企画課 曽爾村農林業公社事務局/髙松 和弘 さん
農家のお米屋おおの/大野 收一郎 さん
makican
人形作家/岡本 道康 さん
相楽木綿(さがなかもめん)伝承館代表/福岡 佐江子 さん
前鬼宿坊 小仲坊 61代目/五鬼助 義之さん 三津子さん
makican
makican
ページのTOPへ