自然と暮らす まほなび
◇明日香で刻む新たな一歩。農と宿の仕組みづくり
○冠の和農園/恵良 崇 さん・容子 さん
makican
1406 明日香村/恵良 崇 さん・容子 さん
1406 明日香村/恵良 崇 さん・容子 さん
1406 明日香村/恵良 崇 さん・容子 さん
1406 明日香村/恵良 崇 さん・容子 さん
1406 明日香村/恵良 崇 さん・容子 さん
1406 明日香村/恵良 崇 さん・容子 さん
1406 明日香村/恵良 崇 さん・容子 さん
1406 明日香村/恵良 崇 さん・容子 さん
1406 明日香村/恵良 崇 さん・容子 さん
makican
美しい棚田が広がり、日本の原風景とも称される明日香村。この地に新規就農者第1号としてやってきたのが、大阪府出身の恵良崇さん・容子さん夫妻だ。夫婦で脱サラ後、大好きな明日香村で農業を始めて早10年。今では民宿3軒を経営し、自分たちのような移住者を助ける頼もしい先人である。
2人が暮らすのは、近鉄飛鳥駅から車で走ること15分、延々と続く登り坂を進んだ果ての集落・明日香村入谷にある築120年の古民家だ。早朝は霧が立ち込め、雲海を見下ろすことができるこの場所で、8年前から村の新規就農者による農家民宿第1号として「ゆるりや」を経営している。
「ゆるりや」での過ごし方は、宿というよりもホームステイ感覚が特長的。恵良さん家族と一緒に食卓や囲炉裏を囲み、畑で採れた四季折々の野菜や自慢の米、と獲ったばかりのイノシシの肉など、その時々の地の味を堪能する。「一度食べたらその野菜を欲しがってくれる人が多いんです」と、近隣への宅配のほか、関東など地方発送も実施。容子さんが英語堪能であることから海外旅行客も積極的に受け入れ、異文化交流も盛んだ。さらに昨年は村内に民宿「とまりゃんせ」、今春は「ぽつり」も新たにオープン。農業や宿に興味を示す県外の若者をスタッフとして雇用し始めている。
崇さんが農の道を志したきっかけは、就職先の食品会社で直面した「食」の現実にある。工場を満たす化学薬品の臭いや中国産野菜の安全性への不安から、「安心して食べられるものを作りたい」と思うになった。夫婦で家庭菜園を始めるとその奥深さに虜となり、2年間奈良市の農家へ通って自然農法を習得。崇さんが30歳の時、農家になるべく明日香村に移住した。
現在、村内各所に計1町1反の田畑を有し、新規就農者の若者を雇用して農のつながりを広げている2人。しかし最初からうまくいったわけではなく「友人も親戚もいない土地。頼れるところがなくて本当に苦労しました」と当時を振り返る。今のように県や村の支援制度がなく、見知らぬ2人に家や畑を貸してくれる人は簡単に見つからない。人づてに紹介を受け、やっとの思いで見つけた「ゆるりや」を拠点に一つずつ夢を実現させ、現在に至るという。
念願の農業もまずは1反から挑戦。始めは環境の難しさやイノシシの被害に頭を悩ませた米作りも、崇さんの5年に及ぶ研究の末、年々おいしさを増し自慢の米が実るようになった。さらに今年から、加工品作りも開始。「まずは味噌に漬物、梅干し、蜂蜜。その道の先輩である村人に教わりながら、研究真っ最中です!」と、農業と民宿に加え、もう一つの柱を構築中だ。
ここ数年、新たに大阪で会社を立ち上げるなど忙しい日々を送る崇さん。容子さんもまた、民宿や子育てにてんやわんやの毎日だ。それでも2人は「頼れる人がいないと困るでしょ」と、新規就農者の情報交換の場や雇用の仕組み、販促経路を作るなど、持ち前の行動力で周囲に手を差し伸べる。
「まずは私たちが一歩を踏み出す。その重なりがいずれ道となり仕組みとなれば、誰かの夢や挑戦を後押しできますよね」
1406 明日香村/恵良 崇 さん・容子 さん
冠の和農園/恵良 崇 さん・容子 さん
Era Takashi & Yoko
崇さんは1974年生まれ、大阪府大阪市出身。30歳の時、大阪府八尾市出身の妻・容子さんと明日香村へ移住。夫婦で自然栽培による農園と農家民宿を営む。
環境保全型農業
冠の和農園 Kan-no-wa Farm


野菜の栽培、個人宅への宅配、地方発送、
農家民宿「ゆるりや」「とまりゃんせ」
「ぽつり」、農業体験の提供ほか
・ゆるりや(6,500円〜/1泊2食付)
・とまりゃんせ(3,800円〜/1泊)
・ぽつり(6,000円〜/1泊2食付)

野菜の宅配 1ボックス1,500円
季節の野菜 5〜6品目入り。
その他商品(米・卵等)は要問い合わせ
配送日:毎週・隔週・月1回で配送。※季節により品薄の場合あり
エリア:橿原市・奈良市・大和郡山市・香芝市・桜井市・葛城市 ※奈良市の一部とその他地域は宅急便利用

問い合わせは容子さんまで
TEL:0744-54-2516(090-7103-6342)

●あすかで民泊HP
 asuka-minpaku.com
●容子さんのブログ「よよよの田舎暮らし奮闘記」
 blog.livedoor.jp/nikoniko_asuka
makican
makican
/酉越左官 一級左官技能士 酉越 仁さん
/印傳工房 南都 代表 南浦 太市郎さん(現代の名工/H28)
/和紅茶専門店「大仏汽茶」運営 Artsplaza(アーツプラザ株式会社) 古屋 研一郎さん
makican
/奈良町からくりおもちゃ館 館長 安田 真紀子さん
/奈良交通株式会社 自動車事業本部 乗合自動車部 運行受託グループ 統括指導員上條 正幸さん(ユンケル上條)
/地域おこし協力隊 下西 勇輝さん
makican
/きりかぶの里 代表 山崎 美重子さん
/散華美術館 館長 原田 千賀子さん
/金井畜産 代表 金井啓作さん
makican
/大和高原文化の会 会長 浦久保 昌宣さん
/ふくもと畳店 4代目 福本 亮さん
/山野草の里づくりの会 村上 秀夫さん
makican
/ならまちの引き売り 染井 大さん
/カフェ ねころん 経営 前川郁子さん
/子どもの自然の遊び場 彩雲ひろば 主宰 新井博子さん
makican
/蔵じまいの危機から再生、 “大和の酒”造りに挑む7代目
/農家民宿 ほったらかし家 ボランティア団体「しもまる」会員 西岡千種さん
/自給倶楽部「華坊主の里」 沢井啓祐さん 三家昌興さん 松本陽一さん
makican
/自然派農場しもかわ 主宰 下川 麻紀さん
/ドールハウス・ミニチュア作家 シック・スカート(植田 定信)さん
/竹アーティスト/「竹の國」代表 三橋 玄さん
makican
/ふくさきわう代表 的場ふくさん
/奈良民俗文化研究所 代表 鹿谷勲さん
/通訳・翻訳・ライター 川上村地域おこし協力隊員 エリック・マタレーゼさん
makican
/NPO法人無形文化継承機構 福住S・ジョブズ・スクール理事長 前嶋文典さん
/とようけのもり 女将 野田 知江さん
/歴史研究家 長田光男さん
makican
/NPO法人 メディアネット宇陀 副理事長 稗田 睦子さん
/高山茶筌 翠竹園 伝統工芸士 稲田 有節 さん
/井上 加代 さん
makican
合同会社 ほうせき箱 代表/平井 宗助 さん
農業家/松浦 猛さん
makican
古代日本茜染研究所/宮崎 明子 さん
切り絵作家/石賀 直之 さん
河内・江州音頭倶楽部 奈良躍遊会/高岡 伸和 さん
makican
奈良・人と自然の会/森 英雄 さん
めだか街道/枡田 秀美 さん
映像作家/保山 耕一 さん
makican
奈良県立医科大学 名誉教授/大𥔎 茂芳 さん
TANTANAKUY 井上工房/井上 暁 さん
竹細工職人/浦嶋 正幸 さん
makican
有限会社津田瑞苑/津田 和佳 さん&祥乃 さん
曽爾村役場企画課 曽爾村農林業公社事務局/髙松 和弘 さん
農家のお米屋おおの/大野 收一郎 さん
makican
人形作家/岡本 道康 さん
相楽木綿(さがなかもめん)伝承館代表/福岡 佐江子 さん
前鬼宿坊 小仲坊 61代目/五鬼助 義之さん 三津子さん
makican
makican
ページのTOPへ