自然と暮らす まほなび
◇山野の小さな命に魅せられて 自然と寄り添う養蜂家
○NPO法人 日本蜜蜂大学 理事長/植平 秀次 さん
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1409 大宇陀/植平 秀次 さん
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山の木々もひときわ色濃く、より鮮やかに姿を変える晩夏。炎天下の暑さをしのぎつつ、ミツバチたちもまた懸命に日々を生きている。来たる冬に備えて蜜を蓄えるためだ。
この小さな働き者たちの虜になっているのが大宇陀で鉄鋼業を営む植平秀次さんである。ミツバチを飼い始めた理由はミツバチが犬や猫と違って世話がかからず、鳴いたりしないからだった。初めは購入した西洋ミツバチを飼っていたが、ある日、空いていた巣箱に日本ミツバチが分蜂入居する瞬間に立ち会った。分蜂とは新女王蜂に巣を譲り、母女王蜂が新しい巣に引っ越しすること。群れが巣箱に納まるまで約15分。その様子を目の当たりにした植平さんは野性種である日本ミツバチの迫力に衝撃を受けた。
結局、最初の群れは失踪し、この失敗が植平さんを養蜂家として燃え上がらせた。日本ミツバチについての知見を一層深め、彼らが置かれている窮状や人との深い繋がりを知る。すみかである雑木林は減少、農薬被害などにより絶滅の危機にある。繋がりとは、人手不足が深刻な問題となっている農業でミツバチによる受粉が大きな労働力になること。植平さんは日本ミツバチと日本の農業のために何かできないかと考え、その飼い方をより多くの人に知ってもらおうと『NPO法人 日本蜜蜂大学』の設立に至った。
活動内容は果樹農家への日本ミツバチ巣箱の無料貸し出し、人家近くに営巣した日本ミツバチの保護と巣の撤去、日本ミツバチの学習会、サクランボの苗木の配布事業やフラワーバンク事業などである。
毎月第2日曜日に開催される学習会の受講者は奈良県近郊だけでも200人以上。その多くは農業従事者やこれから趣味として養蜂を始めてみたいという人だ。「日本ミツバチはその性格を把握するまでが難しい。逃げ出してしまうと翌春の分蜂まで待たなくてはならず、諦めてしまう人も多い。そうなってほしくない」と植平さんは日々寄せられるたくさんの質問一つひとつに丁寧に返事することを日課としている。
手間がかからないという理由で始めた養蜂だったが、植平さんは今、日本ミツバチが持つ健気さや愛らしさにも魅了されている。夏になるとミツバチを狙って巣箱の下にカエルやトカゲが集まり、生き物の糧になる一方で、植物の受粉を助けあらゆる面で生態系を支えている。最近ではミツバチがせっせと蜜を集めてくる姿を見ることで心の病を癒やすというインセクトセラピーも広まりつつある。
春に行う“サクランボの苗木”と花の種が入った“お花のお楽しみ袋”配布の目的は、花が咲き誇る潤いのあるまちづくりともう一つ。「自然保護もあるけど、梅と桜の端境期にミツバチを飢えさせないため」と植平さんは大きく育ったサクランボの木をうれしそうに眺める。ミツバチも応えるように羽を震わせていた。
1409 大宇陀/植平 秀次 さん
NPO法人 日本蜜蜂大学 理事長/植平 秀次 さん
Syuji Uehira
1963年生まれ、宇陀市榛原出身。同市大宇陀で植平工業株式会社代表取締役社長として鉄鋼業を営む傍ら、趣味が高じて日本蜜蜂の養蜂とその保護のためにNPO法人を立ち上げる。
●NPO法人 日本蜜蜂大学
TEL 0745-83-3011
FAX 0745-83-3045
www.nihon38.com

・学習会受講料(巣箱含)27,000円
・日本蜜蜂群(巣箱)42,000円
・重箱式巣箱10,500円
※60群限定。年始受付開始
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/酉越左官 一級左官技能士 酉越 仁さん
/印傳工房 南都 代表 南浦 太市郎さん(現代の名工/H28)
/和紅茶専門店「大仏汽茶」運営 Artsplaza(アーツプラザ株式会社) 古屋 研一郎さん
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/奈良町からくりおもちゃ館 館長 安田 真紀子さん
/奈良交通株式会社 自動車事業本部 乗合自動車部 運行受託グループ 統括指導員上條 正幸さん(ユンケル上條)
/地域おこし協力隊 下西 勇輝さん
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/きりかぶの里 代表 山崎 美重子さん
/散華美術館 館長 原田 千賀子さん
/金井畜産 代表 金井啓作さん
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/大和高原文化の会 会長 浦久保 昌宣さん
/ふくもと畳店 4代目 福本 亮さん
/山野草の里づくりの会 村上 秀夫さん
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/ならまちの引き売り 染井 大さん
/カフェ ねころん 経営 前川郁子さん
/子どもの自然の遊び場 彩雲ひろば 主宰 新井博子さん
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/蔵じまいの危機から再生、 “大和の酒”造りに挑む7代目
/農家民宿 ほったらかし家 ボランティア団体「しもまる」会員 西岡千種さん
/自給倶楽部「華坊主の里」 沢井啓祐さん 三家昌興さん 松本陽一さん
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/自然派農場しもかわ 主宰 下川 麻紀さん
/ドールハウス・ミニチュア作家 シック・スカート(植田 定信)さん
/竹アーティスト/「竹の國」代表 三橋 玄さん
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/ふくさきわう代表 的場ふくさん
/奈良民俗文化研究所 代表 鹿谷勲さん
/通訳・翻訳・ライター 川上村地域おこし協力隊員 エリック・マタレーゼさん
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/NPO法人無形文化継承機構 福住S・ジョブズ・スクール理事長 前嶋文典さん
/とようけのもり 女将 野田 知江さん
/歴史研究家 長田光男さん
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/NPO法人 メディアネット宇陀 副理事長 稗田 睦子さん
/高山茶筌 翠竹園 伝統工芸士 稲田 有節 さん
/井上 加代 さん
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合同会社 ほうせき箱 代表/平井 宗助 さん
農業家/松浦 猛さん
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古代日本茜染研究所/宮崎 明子 さん
切り絵作家/石賀 直之 さん
河内・江州音頭倶楽部 奈良躍遊会/高岡 伸和 さん
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奈良・人と自然の会/森 英雄 さん
めだか街道/枡田 秀美 さん
映像作家/保山 耕一 さん
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奈良県立医科大学 名誉教授/大𥔎 茂芳 さん
TANTANAKUY 井上工房/井上 暁 さん
竹細工職人/浦嶋 正幸 さん
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有限会社津田瑞苑/津田 和佳 さん&祥乃 さん
曽爾村役場企画課 曽爾村農林業公社事務局/髙松 和弘 さん
農家のお米屋おおの/大野 收一郎 さん
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人形作家/岡本 道康 さん
相楽木綿(さがなかもめん)伝承館代表/福岡 佐江子 さん
前鬼宿坊 小仲坊 61代目/五鬼助 義之さん 三津子さん
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