自然と暮らす まほなび
◇野菜の魅力に気づき、おいしさを引き出す木版画作家
○木版画作家/田村 洋子 さん
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1501 生駒市/田村 洋子 さん
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1501 生駒市/田村 洋子 さん
1501 生駒市/田村 洋子 さん
1501 生駒市/田村 洋子 さん
1501 生駒市/田村 洋子 さん
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エプロン姿で木板の前に立ち、一刀一刀、力を込め野菜を刻む。和紙の皿に写し取られた「料理」は、生駒市在住の木版画作家・田村洋子さんが生み出す作品だ。巨大なショウガに驚く小鳥、水菜やほうれん草がにょきにょき生えたサラダ巻き、箸や階段から感じられる人間の気配……。不思議で、だが、どこか心地よさを感じる世界が広がっている。
田村さんは京都精華大学で版画を学び、卒業後は木版画作家として活動。年に1度個展を開き、若手女性アーティスト集団「イレブンガールズアートコレクション」のメンバーとして全国の百貨店で展覧会も催している。
彼女が版画にひ惹かれたのは、木版画、銅版画、コンピューターグラフィックスなど、一言で版画と言えど、その幅の広さに可能性を感じたから。授業で一通りの技法を学ぶ中で、淡い発色や、色の重なりを楽しめる木版画が、自分の求めていた表現にしっくりときた。
木版画は他の版画に比べ、工程が多いのが特徴。下絵を描き、反転させて4〜5枚の版を作製し、彫刻刀で彫り進む。版の数だけ色を重ねては、乾かす作業を繰り返す。1つの作品と向き合う時間も長く、完成までにかかる時間は数週間から1か月ほど。工程を重ねる中で、頭の中で描いていた物語がどんどん深まっていくことに面白みを感じている。
「中でも醍醐味は、刷り上がる瞬間」と田村さん。直接描いていくものと違い、木版画の完成図は版から紙をめくって初めて目にできるもの。「思っていた通りのぼけ具合に仕上がった時のうれしさ、想定外の色が出た時の驚き、すべてのドキドキがたまらないですね」
作品のモチーフは、自宅の庭で育つ野菜や植物など、身の回りの自然が中心。「大好きな料理をしていると、野菜の断面の形や種の並び方が気になるんですよ。今度はレンコンの穴をモチーフにしよう!なんて、インスピレーションが湧きます」。庭の土に捨てたはずのカボチャの種が2年越しで実を付けた時は、その生命力に感動。作品のストーリーとなった。時計から伸びた花のつぼみの根元に、小さく宿ったカボチャの命。『Time for you』——あなたの時間で、ゆっくり大きくなってね、とタイトルを付けた。
展覧会は、作品に込めた物語を訪れた人に伝えるだけでなく、どんな風に見えたか感想を聞ける大切な機会。「この人にはこう見えるんだな、という十人十色の見方に、喜びや新しい発見を受けています」と田村さん。ただ残念なのは、日本では日常で絵を飾ったり展覧会を楽しんだりする習慣がまだ少ないこと。そのきっかけにしてもらいたいと、手ごろな価格での提供を心がけている。
霜が下り、雪が辺りを白く染める冬。庭の畑では、水菜や菊菜が寒さに耐えながら甘さと香りを蓄えている。そんな野菜たちの力強さに気づく彼女だからこそ、引き出せるおいしさがある。旬の食材が日々の食卓を楽しませてくれるように、彼女の「料理」は毎日の生活をより満ち足りたものにしてくれるだろう。
1501 生駒市/田村 洋子 さん
木版画作家/田村 洋子 さん
Hiroko Tamura
1985年生まれ、生駒市出身。京都精華大学芸術学部メディア造形学科版画コース卒業。淡い色調のやさしい作風で、生活に溶け込む作品を特徴とする木版画作家。「イレブンガールズアートコレクション」メンバー。
田村さんのHP tamurahiroko.jimdo.com
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/酉越左官 一級左官技能士 酉越 仁さん
/印傳工房 南都 代表 南浦 太市郎さん(現代の名工/H28)
/和紅茶専門店「大仏汽茶」運営 Artsplaza(アーツプラザ株式会社) 古屋 研一郎さん
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/奈良町からくりおもちゃ館 館長 安田 真紀子さん
/奈良交通株式会社 自動車事業本部 乗合自動車部 運行受託グループ 統括指導員上條 正幸さん(ユンケル上條)
/地域おこし協力隊 下西 勇輝さん
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/きりかぶの里 代表 山崎 美重子さん
/散華美術館 館長 原田 千賀子さん
/金井畜産 代表 金井啓作さん
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/大和高原文化の会 会長 浦久保 昌宣さん
/ふくもと畳店 4代目 福本 亮さん
/山野草の里づくりの会 村上 秀夫さん
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/ならまちの引き売り 染井 大さん
/カフェ ねころん 経営 前川郁子さん
/子どもの自然の遊び場 彩雲ひろば 主宰 新井博子さん
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/蔵じまいの危機から再生、 “大和の酒”造りに挑む7代目
/農家民宿 ほったらかし家 ボランティア団体「しもまる」会員 西岡千種さん
/自給倶楽部「華坊主の里」 沢井啓祐さん 三家昌興さん 松本陽一さん
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/自然派農場しもかわ 主宰 下川 麻紀さん
/ドールハウス・ミニチュア作家 シック・スカート(植田 定信)さん
/竹アーティスト/「竹の國」代表 三橋 玄さん
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/ふくさきわう代表 的場ふくさん
/奈良民俗文化研究所 代表 鹿谷勲さん
/通訳・翻訳・ライター 川上村地域おこし協力隊員 エリック・マタレーゼさん
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/NPO法人無形文化継承機構 福住S・ジョブズ・スクール理事長 前嶋文典さん
/とようけのもり 女将 野田 知江さん
/歴史研究家 長田光男さん
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/NPO法人 メディアネット宇陀 副理事長 稗田 睦子さん
/高山茶筌 翠竹園 伝統工芸士 稲田 有節 さん
/井上 加代 さん
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合同会社 ほうせき箱 代表/平井 宗助 さん
農業家/松浦 猛さん
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古代日本茜染研究所/宮崎 明子 さん
切り絵作家/石賀 直之 さん
河内・江州音頭倶楽部 奈良躍遊会/高岡 伸和 さん
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奈良・人と自然の会/森 英雄 さん
めだか街道/枡田 秀美 さん
映像作家/保山 耕一 さん
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奈良県立医科大学 名誉教授/大𥔎 茂芳 さん
TANTANAKUY 井上工房/井上 暁 さん
竹細工職人/浦嶋 正幸 さん
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有限会社津田瑞苑/津田 和佳 さん&祥乃 さん
曽爾村役場企画課 曽爾村農林業公社事務局/髙松 和弘 さん
農家のお米屋おおの/大野 收一郎 さん
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人形作家/岡本 道康 さん
相楽木綿(さがなかもめん)伝承館代表/福岡 佐江子 さん
前鬼宿坊 小仲坊 61代目/五鬼助 義之さん 三津子さん
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