自然と暮らす まほなび
◇芭蕉の愛した紅花を伊賀から発信
○紅ばなネット 代表/峠 美晴さん
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1208 伊賀市/峠 美晴 さん
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 松尾芭蕉の故郷と知られる三重県伊賀市。朝霧かかるこの盆地を、芭蕉が愛した紅花でいっぱいにし、地域を元気にしたいと仲間と共に立ち上がった人がいる。「紅ばなネット」代表の峠美晴さんだ。
 活動のきっかけは、8年前に伊賀市で1年を通して開催された「生誕360年芭蕉さんがゆく 秘蔵のくに 伊賀の蔵びらき」。老若男女問わず住民が自ら参画し、伊賀の魅力を全国にPRするイベント事業だ。
 この事業全般の運営に携わることとなった峠さんはこの時、ひとつの句にひかれた。『眉はきを 俤(おもかげ)にして 紅粉(べに)の花』。芭蕉が山形県で紅花を見て詠んだ句である。女性の唇を彩る口紅や、高貴の人が身にまとう赤やピンクの着物の染料、血行促進作用のある生薬として重宝された紅花。現在は、山形県が産地と知られているが、芭蕉が生きた江戸時代には伊賀も山形県に次ぐ産地であった。「芭蕉さんは故郷・伊賀への想いも込めて、この句を詠んだのではないかな」
 この紅花を伊賀に広め全国に発信したいと、自ら「紅花ぷちプロジェクト」を立ち上げた。まず山形県を訪れ畑を見学。種を取り寄せ、伊賀の農家、個人や団体に呼び掛け、休耕田やプランターで紅花を栽培し、観光客を出迎えた。「紅花が広がるとともに人の輪も広がる。それがまたうれしくて」と峠さん。
 事業終了後も賛同する仲間と、人を繋ぐという意味を加えて「紅ばなネット」と名称を改め活動を続けた。「でもね、紅花は繊細でうまく育たず普及しなかった」。連作障害を起こす、高温多湿を嫌う、開花時期に雨が降るとカビが発生しやすくなるなど、定着させるには問題も多かった。協力者である農家の古川節郎さんは、土作りから試行錯誤を重ね、やっと毎年約5万本の紅花を栽培するまでになった。
 現在、会員は会社員や主婦を中心に約35人。一つひとつ摘み取った花は、地元店舗に呼びかけコラボ商品を製作。皮に紅花を練り込んだ上用饅頭や葛饅頭は今年も発売が決まった。また、地域活性化という同じ想いを持つ、「伊賀・島ヶ原のおかみさんの会」が運営するカフェでは、『紅花TEA』や紅花を使った料理を提供。そして、昨年からは紅花油などの製品化を検討している。「紅花栽培を真に地域に根ざすものにするためには、継続が必要で、紅花栽培が生産者の収益になることが目標。そして休耕田の利用や、高齢化の進む農家さんの地域交流に繋がれば」と峠さん。
 紅花で人を繋ぐ。「古川さんと仲間がいたからできたこと。出会いは私の宝物でありエネルギーの源。働き盛りの私たちが積極的に地域づくりに関わり、地域を元気にしたい」。峠さんの周囲には紅花のような明るい笑顔のネットワークが広がっている。
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紅ばなネット 代表/峠 美晴さん
Miharu Touge
三重県伊賀市に生まれ育つ。本業は書家。伊賀市教育委員会社会教育指導員、社会人と大学生の2人の息子を持つ母でもある。2005年紅ばなネット創設。
【紅ばなネット】
TEL/090-1980-6586
上用饅頭や葛饅頭は、夏から秋にかけて伊賀市の桔梗屋織居(TEL/0595-21-0123)で販売予定
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/酉越左官 一級左官技能士 酉越 仁さん
/印傳工房 南都 代表 南浦 太市郎さん(現代の名工/H28)
/和紅茶専門店「大仏汽茶」運営 Artsplaza(アーツプラザ株式会社) 古屋 研一郎さん
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/奈良町からくりおもちゃ館 館長 安田 真紀子さん
/奈良交通株式会社 自動車事業本部 乗合自動車部 運行受託グループ 統括指導員上條 正幸さん(ユンケル上條)
/地域おこし協力隊 下西 勇輝さん
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/きりかぶの里 代表 山崎 美重子さん
/散華美術館 館長 原田 千賀子さん
/金井畜産 代表 金井啓作さん
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/大和高原文化の会 会長 浦久保 昌宣さん
/ふくもと畳店 4代目 福本 亮さん
/山野草の里づくりの会 村上 秀夫さん
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/ならまちの引き売り 染井 大さん
/カフェ ねころん 経営 前川郁子さん
/子どもの自然の遊び場 彩雲ひろば 主宰 新井博子さん
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/蔵じまいの危機から再生、 “大和の酒”造りに挑む7代目
/農家民宿 ほったらかし家 ボランティア団体「しもまる」会員 西岡千種さん
/自給倶楽部「華坊主の里」 沢井啓祐さん 三家昌興さん 松本陽一さん
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/自然派農場しもかわ 主宰 下川 麻紀さん
/ドールハウス・ミニチュア作家 シック・スカート(植田 定信)さん
/竹アーティスト/「竹の國」代表 三橋 玄さん
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/ふくさきわう代表 的場ふくさん
/奈良民俗文化研究所 代表 鹿谷勲さん
/通訳・翻訳・ライター 川上村地域おこし協力隊員 エリック・マタレーゼさん
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/NPO法人無形文化継承機構 福住S・ジョブズ・スクール理事長 前嶋文典さん
/とようけのもり 女将 野田 知江さん
/歴史研究家 長田光男さん
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/NPO法人 メディアネット宇陀 副理事長 稗田 睦子さん
/高山茶筌 翠竹園 伝統工芸士 稲田 有節 さん
/井上 加代 さん
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合同会社 ほうせき箱 代表/平井 宗助 さん
農業家/松浦 猛さん
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古代日本茜染研究所/宮崎 明子 さん
切り絵作家/石賀 直之 さん
河内・江州音頭倶楽部 奈良躍遊会/高岡 伸和 さん
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奈良・人と自然の会/森 英雄 さん
めだか街道/枡田 秀美 さん
映像作家/保山 耕一 さん
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奈良県立医科大学 名誉教授/大𥔎 茂芳 さん
TANTANAKUY 井上工房/井上 暁 さん
竹細工職人/浦嶋 正幸 さん
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有限会社津田瑞苑/津田 和佳 さん&祥乃 さん
曽爾村役場企画課 曽爾村農林業公社事務局/髙松 和弘 さん
農家のお米屋おおの/大野 收一郎 さん
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人形作家/岡本 道康 さん
相楽木綿(さがなかもめん)伝承館代表/福岡 佐江子 さん
前鬼宿坊 小仲坊 61代目/五鬼助 義之さん 三津子さん
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