自然と暮らす まほなび
◇3万本の白山桜を守る花咲か爺さん
○吉野山保勝会 桜守 作業員/一杉 甲子彦さん、紺谷 與三一さん
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1204 吉野町/一杉 甲子彦さん、紺谷 與三一さん
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長い歴史の中、ご神木として人々によって守られてきた吉野の桜。最近、老衰や立ち枯れ、ナラタケ菌の問題などで減少の危機が叫ばれており、企業や団体なども保護の支援に動き出している。そんな中、現場の最前線で桜を守る人がいる。吉野山保勝会(福井良盟理事長)の桜守、一杉甲子彦さんと紺谷與三一さん。このたび、台風で倒れた桜木を整理するという二人に同行した。
大きな木が根元から折れ、近くの木を巻き添えにして倒れていた。「台風ぐらいでは倒れんような立派な木やったんや。それが根っこにナラタケ菌が入って腐りかけてたんやな。最近はこの菌の被害が多くてな」。チェーンソーや鉈を振るい倒木を細かく切り、若い木の上方に積み上げる。そこに土や葉がたまり腐葉土となる。整備された土地には光が差し込むようになり、苗木が植えられる。「倒木もまた新しい命につながります」と二人はうれしそうに話した。
一杉さんは材木会社で働く一方、国立公園吉野山の整備を手伝い、17年前に桜を守る作業に専念。紺谷さんは、1998年、台風被害で倒れた桜の整理を手伝ったのをきっかけに、保勝会に加わり作業員となった。毎朝7時半から、普通の人では立っていられないような急斜面で作業が進められる。草刈り、苔取り、寄生樹の除去に倒木整理、仕事は尽きない。
また、紺谷さんは自畑で桜の苗木を育てている。吉野の桜の多くは寿命約100〜130年と言われるシロヤマザクラ。放置すれば老衰し、この景観は守れなくなる。8年前「このままではいかん」と、紺谷さんは山で一番美しいシロヤマザクラの桜木を探した。老いてもなお力強く花を付ける、樹齢120年の老木。この木を母樹とし、サクランボを拾い集め、種を取り出す。「木も人と一緒。わしにとったら孫のよう。元気で丈夫な木になれよと祈りながら畑で4〜5年育て、山に植えてます」。幼木や弱い木は病気になりやすく、丈夫な木でも、鹿に木肌や新芽を食べられることも。「初めは苗木の植え方すらわからんかったが、今では桜の気持ちがわかる気がする」と、”孫たち“に話しかけながら様子を見回る紺谷さん。こうして毎年100本ほどの桜の苗木が植樹されている。
昨年は、復興の願いを込めて東日本大震災の被災地、福島県いわき市のお寺へも献木した。
尾根から尾根へ、谷から谷へ、吉野山の春は3万本の桜で染まる。「みなさんの支援あればこその吉野山です。わしらはそれを桜に伝える花咲か爺さんじゃ」
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吉野山保勝会 桜守 作業員/一杉 甲子彦さん、紺谷 與三一さん
Ichisugi Kinehiko(左)
Kontani Yomikazu
吉野山の山桜を管理する吉野山保勝会の作業員。毎日公園内の下草刈りや雑木切りと、年中山の中で作業している。
財団法人吉野山保勝会
吉野郡吉野町吉野山2430
TEL/0746-32-1877(平日9時〜16時)
吉野山保勝会は大正5年、荒廃した桜山を守るため設立された。地元吉野町と地域住民をはじめ、国や県、企業などが協力し桜の保護育成に努めている。
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/酉越左官 一級左官技能士 酉越 仁さん
/印傳工房 南都 代表 南浦 太市郎さん(現代の名工/H28)
/和紅茶専門店「大仏汽茶」運営 Artsplaza(アーツプラザ株式会社) 古屋 研一郎さん
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/奈良町からくりおもちゃ館 館長 安田 真紀子さん
/奈良交通株式会社 自動車事業本部 乗合自動車部 運行受託グループ 統括指導員上條 正幸さん(ユンケル上條)
/地域おこし協力隊 下西 勇輝さん
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/きりかぶの里 代表 山崎 美重子さん
/散華美術館 館長 原田 千賀子さん
/金井畜産 代表 金井啓作さん
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/大和高原文化の会 会長 浦久保 昌宣さん
/ふくもと畳店 4代目 福本 亮さん
/山野草の里づくりの会 村上 秀夫さん
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/ならまちの引き売り 染井 大さん
/カフェ ねころん 経営 前川郁子さん
/子どもの自然の遊び場 彩雲ひろば 主宰 新井博子さん
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/蔵じまいの危機から再生、 “大和の酒”造りに挑む7代目
/農家民宿 ほったらかし家 ボランティア団体「しもまる」会員 西岡千種さん
/自給倶楽部「華坊主の里」 沢井啓祐さん 三家昌興さん 松本陽一さん
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/自然派農場しもかわ 主宰 下川 麻紀さん
/ドールハウス・ミニチュア作家 シック・スカート(植田 定信)さん
/竹アーティスト/「竹の國」代表 三橋 玄さん
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/ふくさきわう代表 的場ふくさん
/奈良民俗文化研究所 代表 鹿谷勲さん
/通訳・翻訳・ライター 川上村地域おこし協力隊員 エリック・マタレーゼさん
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/NPO法人無形文化継承機構 福住S・ジョブズ・スクール理事長 前嶋文典さん
/とようけのもり 女将 野田 知江さん
/歴史研究家 長田光男さん
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/NPO法人 メディアネット宇陀 副理事長 稗田 睦子さん
/高山茶筌 翠竹園 伝統工芸士 稲田 有節 さん
/井上 加代 さん
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合同会社 ほうせき箱 代表/平井 宗助 さん
農業家/松浦 猛さん
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古代日本茜染研究所/宮崎 明子 さん
切り絵作家/石賀 直之 さん
河内・江州音頭倶楽部 奈良躍遊会/高岡 伸和 さん
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奈良・人と自然の会/森 英雄 さん
めだか街道/枡田 秀美 さん
映像作家/保山 耕一 さん
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奈良県立医科大学 名誉教授/大𥔎 茂芳 さん
TANTANAKUY 井上工房/井上 暁 さん
竹細工職人/浦嶋 正幸 さん
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有限会社津田瑞苑/津田 和佳 さん&祥乃 さん
曽爾村役場企画課 曽爾村農林業公社事務局/髙松 和弘 さん
農家のお米屋おおの/大野 收一郎 さん
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人形作家/岡本 道康 さん
相楽木綿(さがなかもめん)伝承館代表/福岡 佐江子 さん
前鬼宿坊 小仲坊 61代目/五鬼助 義之さん 三津子さん
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