自然と暮らす まほなび
◇奥の院まで毎日約720段 朱印状を書き続ける達人
○室生寺職員/中村 一誠さん
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1104 宇陀市/中村 一誠 さん
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1104 宇陀市/中村 一誠 さん
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ここは女人高野・室生寺の奥の院。山深い幽玄な地で、急斜な石段を約720段上った場所にある。本堂や弘法大師像を祭る御影堂が並び、見上げれば、空が一段と近くに感じられるほど。聞こえてくるのは、鳥のさえずりに、木々を揺らして通り抜ける風の音。静寂に包まれた別天地そのものだ。
この奥の院で14年近くもの間、ほぼ毎日休むことなく通い、朱印状を書き続ける達人がいる。室生寺の職員の中村一誠さんだ。穏やかな優しい笑顔が、訪れた人の心を和ませる。もちろん、週1回の休みの日を除いての話だが、盆や彼岸の時期、年末年始には常に奥の院に詰め、階段を上がってきた参拝者を温かく迎える。
「お参りに来てくださった人に、喜んで帰っていただくことが、何よりもうれしい。『上ってきてよかった』という声を聞くと、明日も頑張ろうと思う」
中村さんは顔をより一層丸くさせながら、円満な相好で話し始めた。参拝者に気持ち良く過ごしてもらい、地元に帰ると寺や奥の院、室生の里のことなど、家族や友人に話してもらえたらと願っている。それはやがて、室生寺の良さを全国へ伝えることになると、信じてやまない。
そのためにも、自分自身で出来ることを考え実行してきた。特に、朱印状を書くときには、優しい雰囲気が漂う文字になるよう、先輩を手本にしながら工夫を重ねてきた。さらに、手にした人にほっこりとしてもらえるように、心を込めて筆を握る。
また、お守りを買い求める人に、「どちらからですか?」「どなたに渡されるのですか?」など、問いかけながら会話も楽しみ、お守りを入れて渡す袋に、「合格祈願」「家内安全」「安産祈願」などの文字を、墨でしたためる。せっかく石段を上がって、お守りを求める人に、ただ袋に入れて渡すだけでは味気がないと始めたものだ。汗だくになりながら上がってきた高齢のご夫婦には、お茶を差し出し、ゆっくり過ごされるように勧めることも。
中村さんは、18歳のころ室生寺の職員になり、半世紀以上が過ぎた。当時、鞄を手にスーツ姿でバスに乗り込む同級生を目にするたび、うらやましく思ったと振り返る。しかし、「長男として百姓を続け、家を守れ」という父親の言葉に従い、室生の里にとどまった。今では、先祖代々住み続けてきたこの土地を誇らしく思うとともに、寺を通じ出会った多くの人との縁に、感謝の日々を過ごす。
毎朝、弁当を入れたリュックを背負い、竹ほうきを手に、奥の院へ向かう。その足取りは、とても高齢を感じさせないほど軽やかだ。今年2月に大雪が降った日には、約25キロの凍結材を担ぎ、除雪しながら上がったと笑いながら話す。
「桜とシャクナゲが境内を美しく彩るころにも、是非、お越しください」。語りかける中村さんの笑顔は、御影堂の弘法大師像と重なるほど清らかだ。
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室生寺職員/中村 一誠さん
Nakamura Issei
1936年 宇陀郡室生村室生(現在・宇陀市室生)生まれ。地元の小・中学校を卒業後、18歳で室生寺の職員になり、3代の管長に仕えてきた。若いころは山林部に所属し、朱印状を書き始めてから約20年。現在、奥の院の専属となり、14年目を迎えた。
【室生寺】
宇陀市室生78
TEL/0745-93-2003
URL/http://www.murouji.or.jp
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音楽家・尺八奏者/泉川獅道さん
吉野森林管理サービス 代表/今西 秀光さん
吉野山保勝会 桜守 作業員/一杉 甲子彦さん、紺谷 與三一さん
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おもちゃドクター/大西 隆 さん
熊代農園/熊代 敬三 さん
かんのがわHBP/岡田 亥早夫 さん
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尺八研究・演奏/ジョシュ・スミス さん
写真家/中務 敦行 さん
里舎/大久保 利洋 さん 和美 さん
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田原ナチュラル・ファーム/高島 佐和 さん
奈良市日笠町 中尾農園 代表/中尾 義永 さん
墨象家/吉田 礼子 さん
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森林インストラクター/水谷 道子 さん
保健師/俊成輝子さん
野の花と遊ぶ 花の会/田中 理節 さん
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御杖ふるさと交流公社/安田 智子 さん
つかはら自遊農園/塚原 省一 さん
エッセイスト/大津 昌昭 さん
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歌姫農園/阿藤 鋭朗 さん
画家/島本 芳伸 さん
一穀あすか/西田 弘之 さん
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室生寺職員/中村 一誠さん
切り絵作家/江本 幸雄 さん 佐代子 さん
ギャラリー夢雲/山脇 優喜美 さん
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天理市/山中 きく子 さん
高見の郷/島崎 照章 さん 章 さん
大仏師/渡邊 勢山さん
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木工作家/岡本貴稔さん
椿寿庵/戸尾 早希さん
仏師・彫刻家/吉水 快聞さん
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道安宝珠喜(どうあんほうずき)プロジェクト/出垣 滋さん
矢田山自然塾 代表/松川 一人さん
紅ばなネット 代表/峠 美晴さん
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大和ミツバチ養蜂家/上田 育男さん
健一自然農園 代表/伊川健一さん
大和郡山市/塩崎 祥平さん
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農業生産法人(有)むろう大沢農場/福田峰子さん
国選定文化財保存技術「烏梅製造」の保持者/中西喜久さん、邦子さん
あかり作家/坂本 尚世 さん
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画家/戸田 勝範 さん
吹きガラス作家/矢野 学 さん
自転車作家/竹内 弘昭 さん
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大倉本家/大倉 隆彦 さん
月ヶ瀬健康茶園/岩田 文明 さん ルナ さん
日本画家・NPO法人花鳥の郷をつくる会理事長/上村 敦之さん
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杓子職人/新子 光 さん
獣医師・保護司/三本 隆行さん
いこま棚田クラブ 代表/出口 育宏さん
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