自然と暮らす まほなび
◇卒サラし、千葉から都祁へ 自然に学び、農と遊ぶ
○つかはら自遊農園/塚原 省一 さん
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1008 都祁吐山町/塚原 省一 さん
1008 都祁吐山町/塚原 省一 さん
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1008 都祁吐山町/塚原 省一 さん
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都祁吐山町、山間の吐山すずらん群落地を目指して坂を登って行くと、黄色い小屋が見えてくる。ここが有機農業を実践している「つかはら自遊農園」だ。
笑顔で出迎えてくれた代表の塚原省一さんは千葉県出身。もともと自然食品を取り扱う会社に勤務していた。たくさんの農家の人と触れ合ううちにあこがれを抱くようになった。「自分でもやりたい、土に触れて生きたい」と農地探しが始まった。
各県の農業会議に問い合せ、偶然奈良県が紹介した都祁村の国のパイロット事業により山肌を削って農地としたこの場所が気に入った。「有機農法をすると決めていたので、農薬を使わず害虫が出た時に、他の田畑に被害の出ない場所というのが条件でした。都祁という地名すら読めなかったが、集落の一番上、木々に囲まれた立地と、晴れた日には遠くの山々まで見渡せる景観の素晴らしさが気に入りました」。
農地が決まりいよいよスタート。と思われたが、山肌を削っただけの農地には石がゴロゴロ。「見えている石が小さいと思っていたら大間違い。氷山の一角。掘れば岩のような石や、次から次へと見つかる石。何個も掘り出しました。今じゃ農園の石垣となってます」。石との戦いの日が終われば、土との戦い。やせた土でも育つさつま芋でさえ育たない状態だった土に、化学肥料を使わず、鶏糞、牛糞、モミ殻などを混ぜ一から土作り。まともに作物が収穫できるようになるまで6〜7年かかったそうだ。「今でも雑草や虫、モグラ、猪などと毎日戦いですが、間にあいませんね」と話しながらも虫退治に余念がなかった。
田畑と共に、この農園では約1500羽の鶏を飼育している。ここの鶏たちはビックリするくらい人懐っこい。怖がりもせずに人に寄ってくる。「毎日見回っていると鶏だって懐きますよ。僕の足にまとわり付く鶏もいますしね。」自由に歩き回れる広い鶏舎でのびのびと暮らし、くず米やゴマなどを自家配合した飼料を食べて育った鶏の卵は、臭みがなく、味は濃厚、箸で黄身がつまめるほどの弾力がある。
野菜と共に奈良や大阪のレストランなどで使われ、自然食の店や道の駅などで好評のようだ。「安全な飼料を食べて育った鶏、その卵はおいしく、糞も良質な堆肥となります。良質な堆肥で育った野菜はまた格別」。
現在、塚原さんの元には2人の研修生がいる。ここで有機栽培を学び、独立するためだ。今までにも何人もの研修生を受け入れてきた塚原さん。「ここ何年かは若い人が増えてきました。有機栽培は手間がかかります。出荷量が安定しないのも大きな課題です。そのぶん良い物が獲れ消費者の方に喜んでもらえた時の喜びはひとしおです。農業の魅力を知った若い担い手がどんどん増えていって欲しいですね」。消費者にも、作っている人や、どんな場所で、どうやって作られているのか農を知って欲しい。みんなに来てもらって、一緒に『農』と遊ぼう!『つかはら自遊農園』にはそんな思いが込められている。
1008 都祁吐山町/塚原 省一 さん
つかはら自遊農園/塚原 省一 さん
Tsukahara Shouichi
1950年、千葉県に生まれる。大学卒業後、自然食品会社で約14年間勤務し、39歳の頃退職。大阪の尾崎零氏の下で短期研修を受け、奈良県の都祁村で独立。有機農業を始め20年が経ち、今では、多くの野菜を、若き担い手達と共に育てている。
有機野菜と平飼い自遊卵 つかはら自遊農園
所/奈良市都祁吐山町4381
TEL・FAX/0743-82-1021
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/酉越左官 一級左官技能士 酉越 仁さん
/印傳工房 南都 代表 南浦 太市郎さん(現代の名工/H28)
/和紅茶専門店「大仏汽茶」運営 Artsplaza(アーツプラザ株式会社) 古屋 研一郎さん
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/奈良町からくりおもちゃ館 館長 安田 真紀子さん
/奈良交通株式会社 自動車事業本部 乗合自動車部 運行受託グループ 統括指導員上條 正幸さん(ユンケル上條)
/地域おこし協力隊 下西 勇輝さん
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/きりかぶの里 代表 山崎 美重子さん
/散華美術館 館長 原田 千賀子さん
/金井畜産 代表 金井啓作さん
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/大和高原文化の会 会長 浦久保 昌宣さん
/ふくもと畳店 4代目 福本 亮さん
/山野草の里づくりの会 村上 秀夫さん
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/ならまちの引き売り 染井 大さん
/カフェ ねころん 経営 前川郁子さん
/子どもの自然の遊び場 彩雲ひろば 主宰 新井博子さん
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/蔵じまいの危機から再生、 “大和の酒”造りに挑む7代目
/農家民宿 ほったらかし家 ボランティア団体「しもまる」会員 西岡千種さん
/自給倶楽部「華坊主の里」 沢井啓祐さん 三家昌興さん 松本陽一さん
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/自然派農場しもかわ 主宰 下川 麻紀さん
/ドールハウス・ミニチュア作家 シック・スカート(植田 定信)さん
/竹アーティスト/「竹の國」代表 三橋 玄さん
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/ふくさきわう代表 的場ふくさん
/奈良民俗文化研究所 代表 鹿谷勲さん
/通訳・翻訳・ライター 川上村地域おこし協力隊員 エリック・マタレーゼさん
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/NPO法人無形文化継承機構 福住S・ジョブズ・スクール理事長 前嶋文典さん
/とようけのもり 女将 野田 知江さん
/歴史研究家 長田光男さん
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/NPO法人 メディアネット宇陀 副理事長 稗田 睦子さん
/高山茶筌 翠竹園 伝統工芸士 稲田 有節 さん
/井上 加代 さん
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合同会社 ほうせき箱 代表/平井 宗助 さん
農業家/松浦 猛さん
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古代日本茜染研究所/宮崎 明子 さん
切り絵作家/石賀 直之 さん
河内・江州音頭倶楽部 奈良躍遊会/高岡 伸和 さん
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奈良・人と自然の会/森 英雄 さん
めだか街道/枡田 秀美 さん
映像作家/保山 耕一 さん
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奈良県立医科大学 名誉教授/大𥔎 茂芳 さん
TANTANAKUY 井上工房/井上 暁 さん
竹細工職人/浦嶋 正幸 さん
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有限会社津田瑞苑/津田 和佳 さん&祥乃 さん
曽爾村役場企画課 曽爾村農林業公社事務局/髙松 和弘 さん
農家のお米屋おおの/大野 收一郎 さん
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人形作家/岡本 道康 さん
相楽木綿(さがなかもめん)伝承館代表/福岡 佐江子 さん
前鬼宿坊 小仲坊 61代目/五鬼助 義之さん 三津子さん
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