自然と暮らす まほなび
◇山里で音楽を友に晴耕著述
○エッセイスト/大津 昌昭 さん
makican
1001 山添村/大津 昌昭 さん
1001 山添村/大津 昌昭 さん
1001 山添村/大津 昌昭 さん
1001 山添村/大津 昌昭 さん
1001 山添村/大津 昌昭 さん
1001 山添村/大津 昌昭 さん
1001 山添村/大津 昌昭 さん
1001 山添村/大津 昌昭 さん
makican
「ぼくは小さい頃から動物学者になりたかったんですよ。自然の中で暮らすのが夢でした」と語る大津昌昭さん。8年前、山添村的野の集落の外れに木の家を建てた。山里か海辺に住みたいと九州や四国を探し回ったが、結局は奈良の良さから離れられなかった。
携帯は圏外、テレビは最近やっと映るようになったという山間。布目川の源流と雑木の山に囲まれた斜面の敷地、「ぼくの遊び場です」という。「ややっ、この足跡。今朝も猪が来たな。でも今年はやられる前に芋を収穫したから平気」と笑う。
高校時代に蝶の研究で受賞。浪人時代にベートーヴェンの音楽と出合い、大学時代に「今ピアノをやらずして生きていることにはならない」と、理科から音楽科に転向したという。
小学校教員になって数年後、マレーシアのクアラルンプール日本人学校に派遣され、その折、熱帯雨林を舞う美麗なアカエリトリバネチョウの生態を研究した。
帰国後、奈良女子大学附属小学校へ招かれ、以後27年、知識は教え込むものでなく、「なぜ? どうして?」と、自ら学ぶ子どもの育成を目指す伝統の学習法実践に打ち込んだ。
十数年前、江戸末期から明治にかけて活躍した奈良人形師・森川杜園の存在に目が留まった。杜園展でのことだ。その中に精巧な模造を見たとき、創造力豊かなこの作家が、なぜ贋物など作ったのかという疑問をもち、それを出発点として人物や時代背景を調べていった。しかし奈良時代に比べ、この時代のまとまった史料はほとんど見当たらず困ったが、小説風にしてでも彼の生涯を書き表そうと、退職を機に執筆にかかった。奈良の月刊情報誌に連載中の『芸三職 森川杜園』がそれ。
午前中はパソコンに向かい、午後は裏山で遊んだりピアノの稽古をしたり。夜はフルート。
時には村の人たちに招かれて演奏もする。「大和高原文化の会」の会員でもあり、斎王の道や伊勢街道を調べたり、古老たちから山の習俗について聞き取りに行ったりもする。
「自然に恵まれていると思えることは、不便さをいかに愛せるかということです」、「学力とは表現力。言語、造形、音楽、運動、すべてが表現とすると、生きること、生活していることが表現なんだと気づかされます。生きていることが作品だと思うと、毎日が楽しいです」。
虫や花、鳥や小動物、そして村人たちとのふれあいなどを、いとおしむように語ってくれた。
1001 山添村/大津 昌昭 さん
エッセイスト/大津 昌昭 さん
Ootsu Masaaki
1941年、名古屋市生まれ、静岡市育ち。静岡大学教育学部卒業、マレーシア日本人学校教師、元奈良女子大学附属小学校副校長。『芸三職 森川杜園』を「月刊大和路ならら」に連載中。著書に『アカエリトリバネチョウ』(築地書館)、『ヤマドリがやってきた』((株)燃焼社)、ほか教育関連の著。
makican
makican
/酉越左官 一級左官技能士 酉越 仁さん
/印傳工房 南都 代表 南浦 太市郎さん(現代の名工/H28)
/和紅茶専門店「大仏汽茶」運営 Artsplaza(アーツプラザ株式会社) 古屋 研一郎さん
makican
/奈良町からくりおもちゃ館 館長 安田 真紀子さん
/奈良交通株式会社 自動車事業本部 乗合自動車部 運行受託グループ 統括指導員上條 正幸さん(ユンケル上條)
/地域おこし協力隊 下西 勇輝さん
makican
/きりかぶの里 代表 山崎 美重子さん
/散華美術館 館長 原田 千賀子さん
/金井畜産 代表 金井啓作さん
makican
/大和高原文化の会 会長 浦久保 昌宣さん
/ふくもと畳店 4代目 福本 亮さん
/山野草の里づくりの会 村上 秀夫さん
makican
/ならまちの引き売り 染井 大さん
/カフェ ねころん 経営 前川郁子さん
/子どもの自然の遊び場 彩雲ひろば 主宰 新井博子さん
makican
/蔵じまいの危機から再生、 “大和の酒”造りに挑む7代目
/農家民宿 ほったらかし家 ボランティア団体「しもまる」会員 西岡千種さん
/自給倶楽部「華坊主の里」 沢井啓祐さん 三家昌興さん 松本陽一さん
makican
/自然派農場しもかわ 主宰 下川 麻紀さん
/ドールハウス・ミニチュア作家 シック・スカート(植田 定信)さん
/竹アーティスト/「竹の國」代表 三橋 玄さん
makican
/ふくさきわう代表 的場ふくさん
/奈良民俗文化研究所 代表 鹿谷勲さん
/通訳・翻訳・ライター 川上村地域おこし協力隊員 エリック・マタレーゼさん
makican
/NPO法人無形文化継承機構 福住S・ジョブズ・スクール理事長 前嶋文典さん
/とようけのもり 女将 野田 知江さん
/歴史研究家 長田光男さん
makican
/NPO法人 メディアネット宇陀 副理事長 稗田 睦子さん
/高山茶筌 翠竹園 伝統工芸士 稲田 有節 さん
/井上 加代 さん
makican
合同会社 ほうせき箱 代表/平井 宗助 さん
農業家/松浦 猛さん
makican
古代日本茜染研究所/宮崎 明子 さん
切り絵作家/石賀 直之 さん
河内・江州音頭倶楽部 奈良躍遊会/高岡 伸和 さん
makican
奈良・人と自然の会/森 英雄 さん
めだか街道/枡田 秀美 さん
映像作家/保山 耕一 さん
makican
奈良県立医科大学 名誉教授/大𥔎 茂芳 さん
TANTANAKUY 井上工房/井上 暁 さん
竹細工職人/浦嶋 正幸 さん
makican
有限会社津田瑞苑/津田 和佳 さん&祥乃 さん
曽爾村役場企画課 曽爾村農林業公社事務局/髙松 和弘 さん
農家のお米屋おおの/大野 收一郎 さん
makican
人形作家/岡本 道康 さん
相楽木綿(さがなかもめん)伝承館代表/福岡 佐江子 さん
前鬼宿坊 小仲坊 61代目/五鬼助 義之さん 三津子さん
makican
makican
ページのTOPへ