自然と暮らす まほなび
◇大和の自然から生まれる墨の世界を描く
○墨象家/吉田 礼子 さん
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0912 大和郡山市/吉田 礼子 さん
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0912 大和郡山市/吉田 礼子 さん
0912 大和郡山市/吉田 礼子 さん
0912 大和郡山市/吉田 礼子 さん
0912 大和郡山市/吉田 礼子 さん
0912 大和郡山市/吉田 礼子 さん
0912 大和郡山市/吉田 礼子 さん
0912 大和郡山市/吉田 礼子 さん
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2010年は寅年。寅を守り神とする信貴山では迎える準備に余念がない。奥之院でも、体長3メートルもの一刀彫の大寅を披露しようと進められている。その神聖な場のしつらえを担当するのが、墨象家の吉田礼子さんだ。今秋には同寺の縁起板を4時間かけて書き上げた。「単に寅を抽象化するのではなく、毘沙門天様のエネルギーを伝えたい」と思いを込める。
墨象とは、文字や形にとらわれない墨のアート。書、水墨画、墨象と、小さな作品から壁一面を飾るアートまで幅広く手がける。
自宅は大和郡山市の住宅街。工房である8畳間いっぱい使って、ふすま絵などが描かれる。「すうーっと心に入り込んで目立たないのに印象に残る、そんな品格のある作品が理想です」。
確かに、吉田さんの作品は、文字にしろアートにしろ、温かみがあり、斬新なのにどこか懐かしく、じんわり心に残る。その心地よさはどこから来ているのかが、ある写真を見てわかった。吉田さんが自宅の庭で撮った写真。クモが草の上に作った綿菓子のような巣が何とも愛らしい。「むーんとした霧の朝、クモ がよく出てくるのでその朝も観察していたら、こんな巣を作っているの。すごいでしょ」。好奇心旺盛、自然への観察力が鋭い。「自然って、色にしろ形にしろ、よく出来ているなあといつも感心するの」。物干し台から見える矢田丘陵の緑の濃淡のグラデーション、大和平野に囲まれた広い空、近所の桜の冬の裸木。庭の草の上に出来る小さな露…。そうした我々の身近にある大和の自然からアイデアが生まれ、作品になっていくのだ。
作品の特徴は「待つ」こと。たとえば一筆書いたら、その墨が乾くまでじっと待って、次の墨をのせる。決してドライヤーで乾かしたり、紙で水気をとったりしない。じわっと紙ににじむその様を待って、思うようににじまないときは、何度も納得のいくまで、待つ作業を繰り返す。妥協せず、ごまかさず、墨にまかせる。
「自然」の偶然から学ぶ「ホンモノ」への追求は、書だけではなく、日常全般に及ぶ。たとえば美術館や博物館には数え切れないぐらい通って、とにかくホンモノを観る。その作品だけを見たくて、新幹線に乗って東京まで行くこともある。
書道は高校時代から好きになり、大学卒業後は本格的に基礎からしっかり学んだ。その後、榊莫山氏に師事。「作品を見せても『ええなあ』と言うだけ。自由にのびのびやらせていただきました」。
気になることはすぐに調べる。たとえば物語を書にするとき、生まれた背景や作家の思いに寄り添い、納得がいくまで調べてからとりかかる。いろんなものに興味を持つことが元気の源という、好奇心いっぱいの吉田さん。おめかしされた奥之院の寅を、ぜひ観に行っていただきたい。
0912 大和郡山市/吉田 礼子 さん
墨象家/吉田 礼子 さん
Yoshida Reiko
愛媛県生まれ。日本女子大学家政学部卒業。1978〜95年榊莫山に師事。水墨は故・立洲人、デッサンは奈良教育大の比留間良介に師事。フランスプラチナ大賞展準グランプリ、マスターズ絵画大賞展、富山水墨美術館トリエンナーレ展入選など、多数受賞。ボストンコンプレックスミュージアムでも展示。同館や、ルイヴィトン主催パーティーなどで揮毫のパフォーマンス。
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/酉越左官 一級左官技能士 酉越 仁さん
/印傳工房 南都 代表 南浦 太市郎さん(現代の名工/H28)
/和紅茶専門店「大仏汽茶」運営 Artsplaza(アーツプラザ株式会社) 古屋 研一郎さん
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/奈良町からくりおもちゃ館 館長 安田 真紀子さん
/奈良交通株式会社 自動車事業本部 乗合自動車部 運行受託グループ 統括指導員上條 正幸さん(ユンケル上條)
/地域おこし協力隊 下西 勇輝さん
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/きりかぶの里 代表 山崎 美重子さん
/散華美術館 館長 原田 千賀子さん
/金井畜産 代表 金井啓作さん
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/大和高原文化の会 会長 浦久保 昌宣さん
/ふくもと畳店 4代目 福本 亮さん
/山野草の里づくりの会 村上 秀夫さん
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/ならまちの引き売り 染井 大さん
/カフェ ねころん 経営 前川郁子さん
/子どもの自然の遊び場 彩雲ひろば 主宰 新井博子さん
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/蔵じまいの危機から再生、 “大和の酒”造りに挑む7代目
/農家民宿 ほったらかし家 ボランティア団体「しもまる」会員 西岡千種さん
/自給倶楽部「華坊主の里」 沢井啓祐さん 三家昌興さん 松本陽一さん
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/自然派農場しもかわ 主宰 下川 麻紀さん
/ドールハウス・ミニチュア作家 シック・スカート(植田 定信)さん
/竹アーティスト/「竹の國」代表 三橋 玄さん
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/ふくさきわう代表 的場ふくさん
/奈良民俗文化研究所 代表 鹿谷勲さん
/通訳・翻訳・ライター 川上村地域おこし協力隊員 エリック・マタレーゼさん
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/NPO法人無形文化継承機構 福住S・ジョブズ・スクール理事長 前嶋文典さん
/とようけのもり 女将 野田 知江さん
/歴史研究家 長田光男さん
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/NPO法人 メディアネット宇陀 副理事長 稗田 睦子さん
/高山茶筌 翠竹園 伝統工芸士 稲田 有節 さん
/井上 加代 さん
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合同会社 ほうせき箱 代表/平井 宗助 さん
農業家/松浦 猛さん
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古代日本茜染研究所/宮崎 明子 さん
切り絵作家/石賀 直之 さん
河内・江州音頭倶楽部 奈良躍遊会/高岡 伸和 さん
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奈良・人と自然の会/森 英雄 さん
めだか街道/枡田 秀美 さん
映像作家/保山 耕一 さん
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奈良県立医科大学 名誉教授/大𥔎 茂芳 さん
TANTANAKUY 井上工房/井上 暁 さん
竹細工職人/浦嶋 正幸 さん
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有限会社津田瑞苑/津田 和佳 さん&祥乃 さん
曽爾村役場企画課 曽爾村農林業公社事務局/髙松 和弘 さん
農家のお米屋おおの/大野 收一郎 さん
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人形作家/岡本 道康 さん
相楽木綿(さがなかもめん)伝承館代表/福岡 佐江子 さん
前鬼宿坊 小仲坊 61代目/五鬼助 義之さん 三津子さん
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