自然と暮らす まほなび
◇野菜や果物の旬と吉野の空気を瓶詰めに
○コンフィチュール作家/東 史 さん
makican
0909 吉野町/東 史 さん
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0909 吉野町/東 史 さん
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0909 吉野町/東 史 さん
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吉野杉に囲まれた自然豊かな場所に野菜ソムリエでもあるコンフィチュール作家・東史さんの工房がある。五右衛門風呂が残る実家の横の空き家を改装した工房。前には完全無農薬の畑と、柚子の木。結婚を機に生活の基盤は橿原に移ったが、コンフィチュール作りは吉野の里で続けている。
コンフィチュールはフランス語でジャムのこと。「日本の一般的なコトコト煮込む甘いジャムとは違って、野菜や果物のフレッシュ感を大切にしたいから、素材に合わせた少量の砂糖を使い、火も必要最小限しか通さないんですよ」と、大きな鍋をかき混ぜる。材料は出来るだけ奈良県産・国産にこだわり、農園に足を運んで信頼できる農家から仕入れている。砂糖も奈良の砂糖専門店で、その年の野菜や果物の出来などに合わせて選んでいるという。
東さんは幼い頃から自然の中で新鮮な野菜に囲まれて育ち、大学でも食物栄養を専攻した。一旦は、設計事務所で建築士として働き、結婚後、橿原に移った。そこで今まで当たり前だったことが、ここでは違うことに気づいた。
「吉野では野菜は、家の畑やご近所から頂いた獲れたての野菜をいつも安心して食べていたんです。スーパーに行くと色も形もキレイな野菜が並んでいるのだけれど、どれを選んでいいのか分からなくて、この野菜はどこの誰が作ったものなのか? 何か薬が使われているのか? と考えると怖くなったんです」
そんな時、以前から興味があった野菜ソムリエの学校が奈良にあることを知り、単に野菜の事や選び方が知りたくて通いだした。そして「たくさんの人が野菜を好きになるきっかけを作っていけたらと思ったんです」
一度に収穫された野菜や果物が一番おいしい時の味を残すため、学んだ知識を活かしてコンフィチュ−ル作りを始めた。野菜ソムリエの学校で出会った農家の人や食品会社の方々、周りの人に助けられて始まった、コンフィチュール作り。今では、奈良・京都・大阪・兵庫の多くのお店で扱われる。フレッシュ感を活かしパンやデザートはもちろん、紅茶やジュース、ドレッシングやソースなど幅広い料理に使われている。
今人気なのが2種類のトマトのコンフィチュール。真っ赤な完熟トマトコンフィチュールはデザート感覚で楽しめ、完熟する前の青トマトのコンフィチュールはドレッシングや魚料理などソース使いにおすすめ。珍しい青トマトは酸味がきつく生では食べられないが火を通すことでおいしくなるそうだ。他にも、茄子や玉葱、梅などがあり、秋にはさつま芋やかぼちゃを使う予定だ。
今後は、もっとコンフィチュールを世間に広め、お菓子や料理の提案、食の楽しさを伝える講義や学びながら食すアカデミックレストランを展開していきたいと話す。のんびりとにこやかに野菜について話している姿はどこにこんなエネルギーがあるのだろうと思わせる。「お野菜ってね一期一会なんですよ。季節や産地、年によって違うから、楽しいし、大切にしたいなって」。
0909 吉野町/東 史 さん
コンフィチュール作家/東 史 さん
Azuma Fumi
奈良県吉野町で生まれ育つ。大学では食物栄養を専攻。野菜ソムリエ資格の取得をきっかけにコンフィチュール制作を始め、料理の提案や教室、野菜・果物の楽しさを伝える講義など、活動を広めている。
【コンフィチュール・フミ】
吉野工房 narayamasou
〜ナラヤマソウ〜
吉野郡吉野町柳841
休/不定休
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/酉越左官 一級左官技能士 酉越 仁さん
/印傳工房 南都 代表 南浦 太市郎さん(現代の名工/H28)
/和紅茶専門店「大仏汽茶」運営 Artsplaza(アーツプラザ株式会社) 古屋 研一郎さん
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/奈良町からくりおもちゃ館 館長 安田 真紀子さん
/奈良交通株式会社 自動車事業本部 乗合自動車部 運行受託グループ 統括指導員上條 正幸さん(ユンケル上條)
/地域おこし協力隊 下西 勇輝さん
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/きりかぶの里 代表 山崎 美重子さん
/散華美術館 館長 原田 千賀子さん
/金井畜産 代表 金井啓作さん
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/大和高原文化の会 会長 浦久保 昌宣さん
/ふくもと畳店 4代目 福本 亮さん
/山野草の里づくりの会 村上 秀夫さん
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/ならまちの引き売り 染井 大さん
/カフェ ねころん 経営 前川郁子さん
/子どもの自然の遊び場 彩雲ひろば 主宰 新井博子さん
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/蔵じまいの危機から再生、 “大和の酒”造りに挑む7代目
/農家民宿 ほったらかし家 ボランティア団体「しもまる」会員 西岡千種さん
/自給倶楽部「華坊主の里」 沢井啓祐さん 三家昌興さん 松本陽一さん
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/自然派農場しもかわ 主宰 下川 麻紀さん
/ドールハウス・ミニチュア作家 シック・スカート(植田 定信)さん
/竹アーティスト/「竹の國」代表 三橋 玄さん
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/ふくさきわう代表 的場ふくさん
/奈良民俗文化研究所 代表 鹿谷勲さん
/通訳・翻訳・ライター 川上村地域おこし協力隊員 エリック・マタレーゼさん
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/NPO法人無形文化継承機構 福住S・ジョブズ・スクール理事長 前嶋文典さん
/とようけのもり 女将 野田 知江さん
/歴史研究家 長田光男さん
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/NPO法人 メディアネット宇陀 副理事長 稗田 睦子さん
/高山茶筌 翠竹園 伝統工芸士 稲田 有節 さん
/井上 加代 さん
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合同会社 ほうせき箱 代表/平井 宗助 さん
農業家/松浦 猛さん
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古代日本茜染研究所/宮崎 明子 さん
切り絵作家/石賀 直之 さん
河内・江州音頭倶楽部 奈良躍遊会/高岡 伸和 さん
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奈良・人と自然の会/森 英雄 さん
めだか街道/枡田 秀美 さん
映像作家/保山 耕一 さん
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奈良県立医科大学 名誉教授/大𥔎 茂芳 さん
TANTANAKUY 井上工房/井上 暁 さん
竹細工職人/浦嶋 正幸 さん
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有限会社津田瑞苑/津田 和佳 さん&祥乃 さん
曽爾村役場企画課 曽爾村農林業公社事務局/髙松 和弘 さん
農家のお米屋おおの/大野 收一郎 さん
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人形作家/岡本 道康 さん
相楽木綿(さがなかもめん)伝承館代表/福岡 佐江子 さん
前鬼宿坊 小仲坊 61代目/五鬼助 義之さん 三津子さん
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