自然と暮らす まほなび
◇大好きな吉野の自然を作品に
○あかり作家/坂本 尚世 さん
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0901 大淀町/坂本 尚世 さん
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ピンクからオレンジへと、吉野の山並みや空を暖かな色で包む夕日。そんな夕日を思わせる優しい灯りを作り出しているのが、あかり作家の坂本尚世さんだ。
吉野郡大淀町にある坂本さんの自宅兼工房は、吉野の木をふんだんに使ったナチュラルな家。工房に一歩足を踏み入れると、ヒノキの香りが胸いっぱいに入ってくる。そこに並ぶ、吉野ヒノキと吉野和紙で作った灯りの数々。やわらかい色に心がふんわり包まれる。
坂本さんの実家は吉野の製材所。小さい時から工場を遊び場に、木に触れて育ってきた。短大を卒業後、インテリアの仕事がしたくて、設計事務所を経て、専門学校に通った。そこで出合ったのが照明デザインだ。居心地のいい居住空間に重要な要素となるのが照明と気づき、履修した講師が、灯りの師匠となった。
「照明は単なるインテリアではなく心理学であると。ライトテラピーという言葉を学び、とてもひかれました」。人間は太陽がのぼるとともに朝日をあびて、白日の下に仕事をし、夕日が沈む頃、家に帰りリラックスする体になっている。だから夜寝る前に蛍光灯を使うと脳がリラックスしないという。
ライトテラピーと言える、人に癒しを与える灯りを作りたい。そのための暗めのオレンジ色を作り出すものを探していたら、身近にあったのがかんなくずだ。「『あっ、これだ』と思いました」。
吉野のよさに気づいたのもこの頃だった。高校時代から大阪に10年通ってみて、普通の田舎だと思っていた吉野が、実はどんなに素朴で美しいかに気づかされた。
オレンジ色は、吉野の夕日の色。父もこだわった吉野ヒノキを使ってその色を出してみようと、師匠のところに押しかけて学んだ。ほか必要と思うことは何でもやってみた。木工教室で、かんなのとぎ方、木の扱い方の基本を学び、別の木工所に頼み込み、電動かんなの使い方をマスターした。木は呼吸しているので、反ってきたり色が変わってきたりする。そんな壁にもぶち当たりながら、薄くスライスした木の透け感をランプシェイドに生かしたもの、かんなくずを張り合わせたものなど、木を生かす作品を作っていった。
始めて2年後、「吉野 山灯りコンテスト展」イベントに参加。1年後には初の個展を開き、さらに、吉野和紙と組み合わせた作品づくりへと進化していった。
そして今、灯りだけではなく、スライスした木の板を張り合わせた光壁を発表、建築家の目にとまり、東京のショップや修善寺の高級旅館などに使われている。
吉野の木は植林して数百年もたって使われます。植林育成の技術と、自然の恵みがあってこそ育つもの。世界にも誇れる吉野ヒノキや杉を、もっともっと広めたい。同時に愛してやまない吉野をもっと知ってもらいたい」。 
家の二階のベランダから吉野の山々と金峯山寺が見えるという。「毎日、今日の山はどうかなあって眺めています。季節やお天気によって日々変わる表情を楽しんでいます」。
0901 大淀町/坂本 尚世 さん
あかり作家/坂本 尚世 さん
Sakamoto Hisayo
奈良県吉野町生まれ。98年照明塾の橋田裕司氏と出会う。99年あかり創りをはじめる、2001年吉野山灯りコンテスト展に参加、02年から個展。現在、地元の銘木・吉野檜、吉野手漉き和紙を使った「あかり」製作、吉野檜(杉)光壁製作、あかりでイベントを演出、「あかりづくり教室」開催など。
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映像作家/保山 耕一 さん
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竹細工職人/浦嶋 正幸 さん
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池田含香堂 6代目 団扇職人/池田 匡志 さん
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自然工房 Wood Warmth/大上 良平 さん
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冠の和農園/恵良 崇 さん・容子 さん
家具職人/岡 浩也 さん
嶋田味噌・麹醸造元/嶋田 稔 さん
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柿の葉すし体験道場 天空の郷/大前 英二 さん 真美 さん
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Pizzeria e Trattoria renone/竹中 練一 さん 伸子 さん
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