自然と暮らす まほなび
◇ピッツア職人が演出する御杖村の交流サロン
○Pizzeria e Trattoria renone/竹中 練一 さん 伸子 さん
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1401 御杖村/竹中 練一 さん 伸子 さん
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 緑豊かな御杖村を車で走ると、目に飛び込んでくるのが真っ赤なガルバ壁と2本の黒い煙突。竹中練一さんと妻の伸子さんが開く「ピッツェリア エ トラットリア レノン」だ。
 大阪市北区でイベント制作会社を経営していた竹中夫妻。練一さんは舞台演出家、伸子さんはプランナーとして多忙な日々を過ごしていた。「老後は田舎暮らしがしたいね、と2人で言っていたんです」
 13年前からは週末を利用して御杖村に滞在。都会の雑踏を離れ、空気のおいしさや自然が広がる風景に癒やされていた。 「舞台演出の仕事は55歳で辞めると決めていた」と練一さん。演出家という仕事は、年を重ねるにつれ若者と感性も違ってくる。そのため会社は若手に任せ、自分の感性を生かせることを新たに始めたいと考えていた。
 そんな矢先、会社近くのナポリピッツア店で見たピッツアを焼く姿に目を奪われる。生地の練り具合、窯の熱気、炎の強さ、焼き加減……。すべて自分の勘を頼りに作品を生み出す姿こそ、まさに自分の求めていた職人の仕事だと感じ、次はこの道を極めると決意した。
 予定通り55歳で会社を若手に託し、2か月間単身でイタリア・ナポリへ。言葉があまり通じない中、見よう見まねで現地のピッツア専門店とトラットリアで修業。1日に300枚近くのピッツアを焼き続けて作り方を体に覚えこませた。
 帰国後は御杖村に定住し、開店準備に取り掛かる。しかし日本とナポリでは気温や水など環境が違うため、満足のいく生地ができなかった。日本でのおいしさを再構築するため、材料や室温、発酵時間を何度も試行錯誤。生地は国産の小麦粉と水、塩のシンプルなレシピで、イタリア産モッツァレラチーズとトマトソースを使用し、御杖村の地産食材や自家菜園で採れた野菜にこだわることに決めた。その間、伸子さんもパン教室に通って店の準備を進め、練一さんの帰国から約1年半後、ついに開店の日を迎えた。
「村の人と交流するようになったのは、お店を始めてからですね」と2人。オープンから半年たった今では、平日は地元の人がお茶や語らいの場として集うようになった。近所の作家が個展を開くとなれば店にチラシを置き、同じ移住者が自家焙煎したコーヒー『みつえブレンド』をメニューに加えて村の人に味わってもらうなど、「レノン」での交流が村人同士をつなげて輪を作った。
 週末は自転車やバイクのツーリング客が多く訪れ、立ち寄りスポットに最適と口コミでさらに輪を広げてくれた。旅行者には地図を見せ、村のおすすめスポットも案内。サロンのように人が集う場となった。
 店内に入ると、真っ先に目に入るのが大きくて黒い薪窯。そこでピッツアを載せた長い木製パーラを瞬時に動かし窯に入れるパフォーマンスは、ライブそのものだ。いつの間にか窯の周りにはギャラリーが集まり、初対面の人同士も一緒になって一枚のピッツアの完成を喜んでくれる。
 舞台演出家として活躍してきた練一さんにとって、「レノン」こそが新たな舞台。村と人がつながる輪の中で、今日もまた臨場感あふれるピッツアを焼き上げる。
1401 御杖村/竹中 練一 さん 伸子 さん
Pizzeria e Trattoria renone/竹中 練一 さん 伸子 さん
Takenaka Renichi & Nobuko
1955年生まれ、大阪府出身。舞台演出家として活躍する中、55歳で一転、イタリア・ナポリへピッツア修業に出る。週末暮らしをしていた御杖村に定住を決め、2013年6月、妻・伸子さんと「renone」を開店。店名は2人の名前を合わせたもの。
Pizzeria e Trattoria renone
TEL/0745-95-3303
住/宇陀郡御杖村神末168
営/11:00〜18:00
休/月・火曜(祝日は営業)、年末年始
  パスタは土日のみ
HP/http://renone.jp
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/酉越左官 一級左官技能士 酉越 仁さん
/印傳工房 南都 代表 南浦 太市郎さん(現代の名工/H28)
/和紅茶専門店「大仏汽茶」運営 Artsplaza(アーツプラザ株式会社) 古屋 研一郎さん
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/奈良町からくりおもちゃ館 館長 安田 真紀子さん
/奈良交通株式会社 自動車事業本部 乗合自動車部 運行受託グループ 統括指導員上條 正幸さん(ユンケル上條)
/地域おこし協力隊 下西 勇輝さん
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/きりかぶの里 代表 山崎 美重子さん
/散華美術館 館長 原田 千賀子さん
/金井畜産 代表 金井啓作さん
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/大和高原文化の会 会長 浦久保 昌宣さん
/ふくもと畳店 4代目 福本 亮さん
/山野草の里づくりの会 村上 秀夫さん
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/ならまちの引き売り 染井 大さん
/カフェ ねころん 経営 前川郁子さん
/子どもの自然の遊び場 彩雲ひろば 主宰 新井博子さん
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/蔵じまいの危機から再生、 “大和の酒”造りに挑む7代目
/農家民宿 ほったらかし家 ボランティア団体「しもまる」会員 西岡千種さん
/自給倶楽部「華坊主の里」 沢井啓祐さん 三家昌興さん 松本陽一さん
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/自然派農場しもかわ 主宰 下川 麻紀さん
/ドールハウス・ミニチュア作家 シック・スカート(植田 定信)さん
/竹アーティスト/「竹の國」代表 三橋 玄さん
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/ふくさきわう代表 的場ふくさん
/奈良民俗文化研究所 代表 鹿谷勲さん
/通訳・翻訳・ライター 川上村地域おこし協力隊員 エリック・マタレーゼさん
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/NPO法人無形文化継承機構 福住S・ジョブズ・スクール理事長 前嶋文典さん
/とようけのもり 女将 野田 知江さん
/歴史研究家 長田光男さん
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/NPO法人 メディアネット宇陀 副理事長 稗田 睦子さん
/高山茶筌 翠竹園 伝統工芸士 稲田 有節 さん
/井上 加代 さん
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合同会社 ほうせき箱 代表/平井 宗助 さん
農業家/松浦 猛さん
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古代日本茜染研究所/宮崎 明子 さん
切り絵作家/石賀 直之 さん
河内・江州音頭倶楽部 奈良躍遊会/高岡 伸和 さん
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奈良・人と自然の会/森 英雄 さん
めだか街道/枡田 秀美 さん
映像作家/保山 耕一 さん
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奈良県立医科大学 名誉教授/大𥔎 茂芳 さん
TANTANAKUY 井上工房/井上 暁 さん
竹細工職人/浦嶋 正幸 さん
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有限会社津田瑞苑/津田 和佳 さん&祥乃 さん
曽爾村役場企画課 曽爾村農林業公社事務局/髙松 和弘 さん
農家のお米屋おおの/大野 收一郎 さん
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人形作家/岡本 道康 さん
相楽木綿(さがなかもめん)伝承館代表/福岡 佐江子 さん
前鬼宿坊 小仲坊 61代目/五鬼助 義之さん 三津子さん
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